2030年春からの国際定期便就航を見据え、昨年から稼働を開始したターミナル2や既存ターミナルのビル機能拡張について、神戸市は基本計画策定支援を行う事業者を公募プロポーザルで選定する公告を6月に行い、早くもその選定結果が発表されました。

2グループからプロポーザルの応募があり、最終的に選定されたのは、ジャイロス・畑設計共同体でした。選定の理由は、「神戸らしさへの理解が深く、環境デザインを取り入れた独創性やエネルギー創出の観点等が評価され本業務の委託先候補者に相応しいと判断された」との事。

選定されたJVの一社であるジャイロスは主として航空セクターの調査を専門とする開発コンサルティング企業です。日系企業ながら、主に海外の空港、インフラ事業のコンサルを引き受けています。

現在、ターミナル2からの国際線旅客機への搭乗はランプバスが使用されていますが、この拡張計画では、ボーディングブリッジの整備を基本とすることと定められており、バスの走行路より以北に駐機場を再拡大しつつ、ビルも拡大・南伸させて、搭乗橋を設置するのが現実的な案ではないかと思われます。

加えて、利用者の増加に対応するため必要となるターミナル機能及び既存施設の改修、商業店舗やラウンジの充実などを行うことも条件とされており、現在はターミナル1を含めても貧弱な商業機能の充実化も図られる必要があります。

選定事業者提案内容が具体的にどのようなものだったのかは公表されていません。あくまでも今回の事業者は、基本計画策定の支援を行う事が業務であり、実際の設計や工事を行う事業者とは異なります。契約期間は年末までなので、来春頃までには基本計画が固められ、その次にいよいよ設計と施工を担う事業者を決定していくスケジュールかと思われます。ターミナル2は竹中工務店が受注しました。拡張となると、既存建物を改修する形になるので、同じゼネコンが進めるのが望ましいと言えますが、先日の万博大屋根リング施工の受注を巡る不祥事が影響しない事を願います。

また拡張にはターミナル1と2の連携について視野に入れる必要があるかと思います。可能であれば、2棟を構造的に一体化し、屋外に出る事なく行き来ができるように改修されるべきでしょう。空港利用者が700-1,000万人へと増加していく事を見据えたビル拡張計画である必要があり、将来的には国際線と国内線の乗り継ぎによるハブ空港としての役割も、付与する機能として考慮が必要でしょう。コンパクトな神戸空港だからこその乗り継ぎの容易さも売りになるものと確信します。
「神戸空港ターミナル機能拡張に係る基本計画策定支援業務」委託先候補者の決定 基本計画策定進行へ
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毎日ブログを拝見している一読者です。いつも更新ありがとうございます。
少し前から記事中の画像にAI作成のイメージを使用されていますが、これまでと同様に、実際のイメージあるいは公式に発表された予想図の画像と認識して記事を拝見するので、若干脳が混乱します(特に、記事本文中に記載がない場合)。綿密な現地取材と公表された発表資料に基づく事実ベースの発信がこべるんさんの魅力と感じていますので、AIイメージの扱いについては一考されてもよいのではないかと思います。
旺盛な需要が確実視されている神戸空港ですが、いまだに存在する三空港懇談会を意識して将来目標を明確に発信出来ていないのは歯痒い次第です。こんな状況での今回の公募でしたがその場しのぎの姑息な計画は避けたいところです。
落札したグループには頑張って頂きたいですが、選考理由のコメントに不安が残ります。神戸市当局が「神戸らしさ」とか言い出すと大体いい方向にならない。意味不明な定義の「神戸らしさ」が足かせに成らないことを願う次第です。
そして、今後も加速度的に増加する国際線旅客を見込んだ空港ターミナルビルの整備を積極的に進めて欲しいと思います。直近の状況を見るにつけ、神戸空港に於ける国内線と国際線の比率も遠からず逆転し、国際線の比重が高まり続けるでしょう。
2030年春予定の国際定期便就航、そしてその先にある
年間利用者数700万人突破となれば、
空港施設としてまず何が必要になるかとの観点に立って
基本計画を策定すべきだと考えていましたが、
東南アジア諸国を中心とした空港開発コンサルの実績を持つ、
ジャイロス社が策定支援を担ってくれるなら、
間違った方向には進むことはなさそうで安心できます。
是非、神戸空港第1・第2ターミナルビルの増改築および
空港島用地の活用方法をセットで考慮して、
実際の設計へスムーズに進めるような素晴らしい基本計画の
策定を期待したいところです。