三宮

閉店した東急ハンズ三宮店跡 M-1スクエアの再開発について考えてみる



生田新道と生田ロードの交差点角にあったランドマーク的存在であり、三宮北側地区で最大の商業施設だった東急ハンズ三宮店が30年の歴史に幕を下ろし、昨年末に閉店して以来、早8ヵ月が経過しました。コロナ禍で周囲のテナントビルの運営も厳しい情勢が継続している中、既にこの建物が東急ハンズであった事をしのばせる看板類は全て撤去されて、プレーンな外観になっています。



株式会社三ナックスが1988年に第一種大規模小売店を営業する商業ビル「M-1スクエア」として建設。東急ハンズが建物を一棟借りする形で成り立っていたビジネスモデルがテナント契約解消で崩れてしまいました。東急ハンズ特有のスキップフロアという特殊な構造で建設された地上6階 地下2階 延床面積10,730平方メートルに新しいテナントを誘致する事は簡単ではありません。床面積も大きく老朽化も進む中で、ましてや立地が厳しいという理由で撤退した東急ハンズの後継となると、一棟丸ごと借り切ってくれるテナントは恐らく見つからないでしょう。



生田新道に面した角部の間口は大きくないものの、建物は南北に長く、北側は区画全面を占める変形L字型の建物です。



敷地面積は2,000平方メートル近くあるのではないでしょうか。

既に建物と土地は売買が成立して譲渡されたようです。新しい所有者は無論、既存ビルの活用や将来的な建て替えも視野に購入に踏み切ったものと思われます。



望ましくはこの街区内の南西側にある4棟の建物とM-1スクエアを一体的に再開発し、三宮北エリアの活性化と集客力アップに繋げる事です。



歓楽街に立地した商業ビルを再開発する例として、札幌の旧ロビンソン百貨店跡でテナントビル「すすきのラフィラ」として営業していた建物の跡地を東急不動産が再開発する「(仮称)札幌すすきの駅前複合開発計画」が始動しています。



老朽化した百貨店跡地に地上18階 地下2階 延床面積53,378平方メートルの複合ビルを建設。地下〜地上4階は食品スーパーやドラッグストア等の物販・サービステナントを入れる商業施設、5〜7階をシネコン、8階以上がホテルという構成です。すすきのという札幌一の歓楽街のゲートウェイで地下鉄駅とも直結した大型複合商業ビルとなります。



規模は違えど、立地条件や開発に至る背景等はすすきのの計画に非常に似通った東急ハンズ跡のM-1スクエア。三宮北の歓楽街のど真ん中の交差点角地にあり、地下鉄駅とも直結した商業ビル跡というシチュエーションも同じです。



低層部に物販、飲食、サービスのテナントを入れ、中層部にオフィス、高層部にホテルといった複合ビルへの再開発が望ましいでしょう。開発を考えるデベロッパーの本音はここにタワーマンションを建設したいようではありますが。いずれにせよ、すぐの開発は期待できないので、周囲の建物も空きテナントが多い中、暫くは既存建物の暫定有効活用が必要です。

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POSTED COMMENT

  1. Matsu より:

    垂水区のホームページに駅前再開発の新しいデザイン案が掲載されています。

  2. わっか より:

    はじめまして。よく拝見させていただいております。
    ハンズの跡地は難しいですね。あの構造では居抜きだとドンキを移転させてくるくらいしかイメージできません。
    建て替えるならヨドバシの進出は考えられるでしょうか。(ヨドバシだともっと面積がほしいので周囲を巻き込みたいですが)
    ヨドバシも神戸に進出したいけど一棟使えるところがなかったとも聞きます(コロナ前の古い情報ですが)。三宮は大型電気量販店の空白地帯(ジョーシンもヤマダ(セイデン)も大型と言うには規模が小さいです)なのでヨドバシにも勝機はあると思いますが。
    ハンズは撤退しましたが、その前後に地下通路ができたので当地の利便性は当時よりもやや上がっていると思います。
    私も電化製品はほぼ梅田に買いに出ているので三宮にヨドバシが進出してくれると非常にありがたいのですが。

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