神戸駅周辺

日本郵政が全国の保有施設20ヶ所の複合開発に乗り出す!神戸中央郵便局は開発対象とならない?神戸用地とは?



日本経済新聞が報じたところ、日本郵政が全国に保有する郵便局や社員寮等、20ヶ所以上の施設について、複合施設として建て替える再開発を行う方針である事が判明しました。郵政は2025年度までの中期経営計画にて5,000億円を投じるとし、更なる上乗せも検討するようです。

既に郵政は、東京、名古屋、博多、広島駅前の主要郵便局をオフィスや商業施設を主体とした大型複合ビルへと建て替えており、この流れを全国で加速します。



郵政は全国のターミナル駅前の一等地に複数の中央郵便局を構えていますが、現在はいずれも老朽化した低層建物であり、土地のポテンシャルを完全に殺してしまっています。



再開発を実際に終えた土地については、その街の玄関口に相応しい規模と外観、機能をしつらえた大型再開発ビルが完成し、活性化を担っています。


再開発ビルはいずれも「JPタワー・ビル」となり、商業施設は「KITTE」の名称で運営されています。

また大阪・梅田3丁目計画のように日本郵政単独でなく、JR西日本や日本生命等、他社との共同事業として進める例もあり、大型郵便局の立地と土地面積を最大限に活用した再開発によって、不動産を新たな事業の柱に成長させる方針です。

開発が行われる20ヶ所についてですが、既に具体的に横浜中央郵便局、東京や京都のメルパルクの名が挙げられています。京都では駅前の中央局の再開発も既に発表されています。



さて、神戸では栄町通にある中央郵便局がその対象となる可能性がありますが、20ヶ所の内に含まれているのでしょうか。神戸の土地は、郵政の「資産価値の高い主な開発候補物件」の中で、「神戸用地」と記載されています。敷地面積は2,520平方メートル。但し、郵政が策定した「JPビジョン2025」の期間中もしくはそれ以降に着工見込の物件には組み込まれていません。



また他県の中央郵便局は全て「中央局」と記載されていますが、神戸のみは「神戸用地」と記載されている他、中央局を含めると敷地面積は2,500平方メートルには留まらないものと思われます。中央局周辺に別途、保有地があるのでしょうか。神戸中央局は震災で半壊し、建て替えが行われた為、他の中央局と比較すると築浅です。現況、土地は使用中とされています。謎は深まりますが、神戸用地が開発の対象に含まれる事を期待して、続報を待ちたいと思います。



-追記-

神戸っこさんから頂いたコメントによって、日本郵政が保有する「神戸用地」とは、中央局の西側で、パークホームズ神戸ザレジデンスの南側に隣接し、現在はコインパーキング及び一部郵便局のトラック駐車場として暫定利用されている土地の事であると判明しました。この土地も住宅建設規制の網が掛けられているので、敷地面積が1,000平方メートルを超える用地では住宅は容積率に占める上限は400%に制限されています。神戸はより敷地面積の大きな中央局の建て替えは検討されておらず、この用地の開発を考えているようです。

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POSTED COMMENT

  1. 神戸っこ より:

    日本郵便は神戸中央郵便局の西街区にちょうど2,520平方メートルの敷地を有していますので、神戸用地とは恐らくそこでしょうね。同じ街区でも旧神戸貯金事務センターはマンションに再開発されましたが、その隣はコインパーキングとして死蔵状態です。

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