神戸空港

神戸空港第2ターミナル内にラウンジと商業区画を整備 運営事業者の公募プロポーザル公告を開始


神戸市と関西エアポートは、就航する航空会社や利用者から強い要望のあるラウンジや店舗の整備を第2ターミナル内で行う事を決定し、運営事業者の公募プロポーザルを公告しました。



整備が行われるのは、保安検査場から奥の搭乗待合エリア内で、4つの区画が設けられ、最も大きな区画Dにラウンジが入ります。



区画Dは150平方メートルの大きさがあり、利用者がゆったりと寛げる空間を確保。第1ターミナルでも設置の要望が高いラウンジの整備は割と早期に行われました。需要の高さは明らかだったので、ターミナル開業当初から整備しておくべきだったのではないかと思われますが、まずは空港利用者の需要を確認しておく必要があったのでしょう。



残りのA-C区画(各66-73平方メートル)には物販や飲食店舗が入る想定です。既存の免税店と合わせて合計4区画が商業ゾーンとなり、搭乗者の利便性と快適性が大きく向上します。

事業者の応募から選定までには今後2ヶ月程度を掛け、11月中旬には事業者を決定し、年内には引き渡しを行うという短期スケジュールとなっています。開業は早ければ来春以降でしょうか。



免税店1店舗のみでのスタートとなった第2ターミナルにようやく商業機能が付与される事は歓迎すべき事ですが、今回のラウンジと商業ゾーンの充実化はあくまでも搭乗待合エリアとなりますので、搭乗者以外の一般利用はできません。



ターミナル内の賑わいと利便性の向上は寧ろ保安検査場外で促進されるべきかと思われます。



2階の賑わいゾーンは未だ閑散としており、早期に本格的な店舗の開業が望まれます。現在は仮設店舗が最大で年度末となる来年3月まで営業する事になっており、本設店舗事業者の募集は年度内に開始。引き渡しは来年4月以降になる想定で、予想される開業時期は来夏あたりなのではないかと思われます。



足下では、今秋より就航予定だった中国東方航空の神戸-北京線の運航開始が延期されました。中国サイドでの申請関連の遅れが要因のようです。こちらも早期改善と就航を期待したいと思います。来月にはスカイマークが初の台北線を運航します。ますます空港ターミナルの商業施設は重要性を増します。

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  1. EYESTAR より:

    神戸市当局の公表した運営事業者募集要項によると、
    今回の契約期間は最大で2030年3月末までとなっており、
    延長契約も原則として行われない方針なので、
    4年4ヶ月ほどの暫定的な措置として整備するようですね。

    何故ならば、2030年前後の国際定期便就航に合わせ、
    第1・第2ターミナルとも拡張整備する方針なので
    当該契約末期頃に第2ターミナルビル2階に新設されるであろう
    搭乗橋に面した待合エリアに改めて本設の店舗群が
    整備されるためではないかと踏んでいます。
    それらが整備された後、今回店舗整備が予定される現在の
    搭乗待合エリアは関係者エリアに転換されるのでしょうか。

    募集する区画のうち、区画Cで水道設備を使用する場合、
    事業者負担で子メーターを設置する必要があるとの事から、
    同区画は当初から飲食店活用を想定されていなかった可能性が
    あります。故にこちらにはコンビニやドラッグストアなど
    搭乗者の利便性を高める物販店舗が入居すると良いように思えます。

    それ以外の募集区画についても、あくまで
    個人的な希望を申し上げると、

    区画A 既設の免税店に隣接するエリアで、手狭な店舗を
    補うのに適した区画。こちらもブランドゥブラン社が
    契約の上、現在取り扱っていない化粧品や香水などの
    販売区画とし、ノエビア製化粧品を多く取り揃えて、
    神戸の地域産業に貢献してほしいです。

    区画B 消去法としてこちらが飲食店区画として
    適しているように思います。ただ飲食店の場合
    原則として倉庫は区画内に設けなければならないようなので、
    店舗として使用できるスペースは限られそうです。
    そこで、テイクアウト利用を主としたカフェチェーンや
    ネスレ日本のような神戸に本社を置く企業の直営による
    カフェスタンドが望ましいのではないでしょうか。

    区画D 就航する各航空会社の要望を満たせられるような
    ラウンジ整備を希望します。

    この案なら募集要項記載の選定予定数である
    物販×2 飲食×1 ラウンジ×1の要件も満たせます。

    4年4ヶ月ほどの暫定措置とはいえ、この期間にひとりでも
    多くの旅客や就航する航空会社から高評価を得られるか否かにより、
    2030年以降に本格的に国際空港として発展のあゆみを始める
    神戸空港への評価が決まりかねませんので、
    決して手を緩めず、利用者目線・航空会社目線で徹底的に
    寄り添った施策や整備を今後も進めてもらいたいものです。

  2. S.Y. Kobe より:

    折角の海外キャリアからの旺盛な就航希望に対し、目を覆うような後手後手の場当たり的な対応ですね。この根本原因は2030年までチャーター便のまま国際定期便就航を禁止した意味不明な規制による中途半端は運営にありそうです。

    神戸空港の運営権を持つ関西エアポートはコンセッションの目的である「神戸空港の価値を高め発展させる努力」を完全に怠っています。福岡空港は言うに及ばず熊本空港や広島空港の運営会社に比較しても運営会社としての取組は遙かに劣ります。国際線利権にしがみつく関空地元自治体への刺激を避けているようですが、いつまでも及び腰では話になりません。

    国土軸から外れた大阪南部や和歌山は産業空洞化で衰退が加速化しており、関空にすがるしか無い事情は有るにしても、これ以上関西経済復権や旅客利便を犠牲にして3空港の最大活用を怠ってはいけません。

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