山陽垂水駅高架下の商業施設「MOLTIたるみ東館」が耐震化工事を経てリニューアルオープンしたのが昨年末。早くも9ヶ月が経過しました。
美しく生まれ変わったMOLTIたるみ東館でしたが、テナント区画は満床とはならず、フロアの一部をイベントスペースとして開業するに至りました。
しかし空いていた東側の大きな区画に8月7日にオープンしたのが、「AENA モルティたるみ店」。コスメと雑貨を取り扱うチェーンストアで全国展開しています。
モルティたるみ店の他、三宮センター街、元町商店街、デュオこうべ、イオンモール神戸北にも出店中。
MOLTIの中ではMISUGIYAに次ぐ規模の店舗区画が埋まり、賑わいと華やかさが増し、ようやく満床となりました。
向かいのスイーツ&カフェのshoeidoも施設に賑わいをもたらすテナントです。
山陽電車沿線の駅はどちらかと言うと、ローカル感や生活密着感の強い駅が多くを占め、あまり商業施設併設型の駅舎は存在しません。
最大のターミナルである山陽姫路駅、山陽明石駅以外はこの山陽垂水駅が唯一の本格的な商業施設併設型駅舎です。そもそも沿線に高架駅舎が少ない為、商業施設を併設させる事が難しい環境です。
明石駅同様にJRと山陽の高架下が接合し、それぞれに商業施設が整備されて一つの複合機能を持った駅舎を構成している例は全国でも珍しいのではないかと思われます。
駅ナカ施設とはいえ、物販テナントを集めるのは容易ではなくなった時代となった昨今。この流れは今後も強まるのか、それとも現環境がピークなのか。
商業施設も、店舗も、オフィスも、ホテルも今後はより利便性の高い駅周辺への集積度が高められ、街のコンパクト化が徐々に進んで行く事は不可避でしょう。従って限られた駅周辺の土地をいかに高度化かつ効率的に活用できるかが街の今後の成否を分ける事になりそうです。MOLTIたるみも東館別館に新たな商業床を整備する事は一旦、凍結したようです。
垂水駅の北側でリノベーション神戸のプロジェクトの一環として計画されている地域中核医療施設の建設予定地は長らく動きがないままです。
更地となったままの計画地。着工する気配はありません。計画では23年の9月には着工予定でした。
遅れの原因は、新規医療施設を開院する予定の神戸徳洲会病院が患者の安全管理に杜撰な対応が発覚し、市より改善命令が出されて以降、計画が滞っている状態です。
垂水区は市内9区の中でも最も病院の数が少ない中、出生率は2番目に高く、医療体制の構築が急務となっています。神戸徳洲会病院については、2025年8月末まで、改善措置が適正に運用されているかを確認し、市として改善完了の可否を判断するとされています。早期の着工が待たれます。
山陽垂水駅・MOLTIたるみ東館のテナントが満床となる
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