昨年11月にJR芦屋駅南地区第二種市街地再開発事業の特定建築事業者に再決定した東急不動産と芦屋市が進める芦屋駅南側一帯約1.1ヘクタールの再開発プロジェクト。現地取材は昨年9月以来の10ヶ月ぶりとなりました。
計画では、商業・公共施設を低層部に配置し、高層部は住宅とした2棟の地上11階建てのツインビルを中心に、駅前広場の整備と芦屋駅と直結したペデストリアンデッキを建設します。再開発対象地区では既存建物の解体工事が進行しています。駅前通りに面して立っていたテナントビルの取り壊しが行われており、8月末までに撤去を完了する予定です。
駅駅に面して残る建物はこの2棟のみとなります。千鳥屋宗家芦屋店はまだ営業中です。
またまだ再開発街区内には数軒の民家も残されています。着工時期は来年の1月を計画している為、秋までには残る建物の解体が開始されるものと思われます。
コインパーキングも閉鎖されました。着々と着工に向けての準備が整いつつあります。市議会の反発や市長選の政争の具としても使われた事により紆余曲折が絶えず、着手まで10年近くを要した再開発事業がようやく開始されます。
JR芦屋駅の東側の用地については再開発工事を進めるあたり、暫定利用を行う準備が開始されています。
敷地の東側に油圧ショベルが入り、土木工事が進行しています。
また「建築物建築計画の概要」が掲示されました。加茂屋株式会社が鉄骨造平屋建の建物を計画しています。駅前西側でセブンイレブンが営業していますが、恐らくこちらに移転するものと思われます。
また芦屋市が駐輪場の整備も行っており、10月末までに工事を終える予定です。
既にスロープの構築やコンクリートの打設が終わっています。この駐輪場が恒久整備なのかどうかは定かではありません。市は一般車用のロータリーをここに計画していたかと思います。
再開発エリアには暫定の駐輪場が供用中です。新駐輪場の整備が終わると閉鎖されるでしょう。
JR芦屋駅舎のリニューアルと共に再開発が進行する想定だったかと思いますが、二期計画で進められた駅舎の改造もすっかり完了し、2階部分に再開発ビルと連絡するデッキの接続を待っている状態が続いています。
再開発の完了予定時期は2029年9月。3年半強を要する工期です。しかしこの再開発が完了すると、人口が10万人に満たない都市の玄関口としては、再開発済みの北側と合わせて破格の駅前空間が誕生します。これも芦屋ブランドのなせる業でしょうか。
地域探訪: 芦屋・JR芦屋駅南地区第二種市街地再開発事業 着々と進む着工準備
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