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神姫バスが中期経営計画を発表 不動産事業等に180億円を投資する計画


今年から神戸と姫路のニ本社体制を敷く神姫バス。兵庫県下最大のバス事業者の昨年度の連結売上高は約495億円をマークし、コロナ禍後、順調に業績を回復させています。



地方の交通事業者は、都市部のみならず、山間部にも路線網を抱え、人口減による経営悪化のリスクを抱えていますが、神姫バスは都市部でのバス事業を拡大する成長戦略を描き、積極的な投資によって競争を勝ち抜こうとしています。



そんな同社が発表した今後3年間における中期経営計画では、成長事業への更なる積極投資を図る他、鉄道事業者同様に、非バス事業への参入にも力を入れていく事が示されています。

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その中で重要視されているのが、やはり不動産事業です。姫路駅前の再開発でも保有地を活用して、オフィスビルや商業ビル開発を行う神姫バスは、デベロッパーとしてのノウハウも有しています。今後も優良物件への投資による賃貸事業の収益安定化に加えて、不動産開発事業への参入によるビジネスを始動させる計画です。



具体的には、新姫路本社ビルに30億円、不動産関連や新規事業に150億円を投資する計画で、マンション開発や注文住宅、その他不動産開発を推進するとしています。インバウンド需要の取り込みを狙う為、レジャー施設として、飲食や書籍物販、交流拠点の開発等も盛り込まれています。



同経営計画の最終年である2027年は、雲井通5丁目のバスターミナルビルが完成する年であります。新バスターミナルの完成は、現在、JR三ノ宮駅高架下に神姫バスが抱える三宮バスターミナルの機能に影響を与える事は間違いありません。ただI期はまだ5バースしか整備されないので、このターミナルが廃止になる事はないかと思われます。

三宮の本社のある神戸にも姫路に匹敵するような不動産開発事業を期待したいと思いますが、大きな動きは次期中期経営計画の始まる28年以降かもしれません。

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