旧居留地91番

神戸旧居留地91番地新築工事 「神戸旧居留地91番館」竣工目前


竣工が目前に迫る江戸町筋のオフィスビル「神戸旧居留地91番館」。アシックス関西支社が移転入居を予定している地上11階建ての事務所ビルです。



外周を囲っていたフェンスも撤去され、内外装の最終仕上げが行われています。



オフィスビルの仲介サイトでの確認では、テナントを募集しているフロアは既に1階と8階のみになっています。残りのフロアは竣工前に入居テナントが決まったのでしょうか。



江戸町筋に沿ったファサード。重厚感に溢れたディテールが街の風格を引き上げます。



1階の店舗にまだテナントが決定していない事は残念です。カフェの出店が望ましく、近隣のオフィスワーカーに重宝される存在になって欲しいと思います。ビジネス街におけるカフェ需要は高いのではないでしょうか。



これまでの新築オフィスビルのテナント入居は、竣工時には空きが多く、徐々に時間を掛けて、空きが埋まる傾向でしたが、このビルに至ってはほぼ満室で稼働を開始する事になりそうです。



コロナ禍前は三宮のオフィスビル空室率は空前の1%台と需給が逼迫していました。このビルの状況から今後の新築オフィスビルのテナント入居者動向を予想する事ができるのではないかと思われます。このビルの竣工後、主だった新規供給は、2027年に竣工を予定する雲井通5丁目のバスターミナルビルまでありません。29年にはJR駅ビル、市役所新2号館が相次いで完成する予定で、大型ビルにやる供給がマーケットにどう影響するのか、民間ビルに移転中の市部局が新2号館に戻る2次空室がどれ程発生するのか。震災後のオフィスビル再建ラッシュ以来となる大きな変化が訪れようとしています。

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