約2ヶ月後に迫る神戸空港の国際化。第2ターミナルの完成も近づいていますが、神戸市は同新ターミナルに開設される免税店の概要について発表しました。
免税店は国際線の搭乗エリアに設けられる予定で、広さは約80平方メートル。小ぶりの店舗ですが、地元神戸の日本酒やスイーツ、化粧品、たばこ等の名産品を販売する予定です。運営者は公募プロポーザルによって、地元企業のブランドゥブラン株式会社が決定しました。同社は関西空港ターミナルでも免税ブティックを運営し、ノウハウと実績を有しています。
またこの他、ターミナル内には国際便利用客を対象とした店舗用区画が、約280平方メートル分残されており、今後の状況によって新たなテナントの誘致も進められる計画です。出発・到着ロビー内に設けられる集客・にぎわいエリアの商業施設についても概要の発表が待たれるところです。
第2ターミナルでは、4月18日から大韓航空、吉祥航空、スターラックス航空、エバー航空の4社が運航を開始し、週40便によって、ソウル(仁川)、上海、南京、台北、台中の5都市が神戸と結ばれます。日平均で6便に留まる為、40便/日 x 7 = 280便/週の上限に対してはまだ2割にも満たない就航便数ですが、当面は出張対応で運用されるCIQのキャパシティに沿った制限かと思われます。
今後、更に北京、広州等の中国本土の他大都市や香港、マカオ、バンコク、シンガポール等のアジアの主要都市との航路開設が期待されます。またスカイマークの国際線復活も検討されています。これらのアジア諸都市と結ばれる事で、神戸空港の真の国際化が実現するでしょう。
神戸空港第2ターミナルに免税店を開設 4月18日からの国際線就航便数が固まる
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
神戸空港に20社以上が就航希望していた事実は期待以上であり大変喜ばしい事です。受け入れ体制次第では6往復便どころでは無くその数倍の就航が見込めると言うこと。関空に対する無用な忖度は関西圏の更なる衰退を招くだけであり、ハード・ソフト共早急に受け入れ体制を整えて欲しい。
就航会社は神戸空港の優位性として、兵庫や神戸に加えて四国や中国地区の主要都市へのアクセスが良好で、ビジネスや観光など双方向の旅客需要が見込めると指摘した。これこそが関西復権の鍵であり、神戸空港国際化の価値です。
西日本の基幹空港には国土軸に位置する神戸空港が最も相応しい。20社に上る国際線就航希望が意味するところ、国際便解禁後の神戸空港国際便旅客はほんの数年で国内線旅客を大きく上回るでしょう。現滑走路のままでもアジア全域、オセアニアの主要都市と結べば相当のものですが滑走路の延長も望まれるところです。
ある市会議員から聞いた話によると、これまで20社もの航空会社から神戸市に対し就航のオファーがあったにも拘らず、4月18日時点でのチャーター便運航路線が東アジア各国に偏っている背景には、円安によるインバウンド需要を取りこぼさないようにしたいとの思いがあるようです。
ただ神戸市当局としても、今回就航を決めた4社以外のオファーは全て断ったとは考えにくいので、秋冬ダイヤ以降にはCIQ各署の習熟度を上げ人員を拡充し、受け入れ態勢を強化した後、改めて運航路線に組み込むべく今回受け入れ対象外の各社に対し、一旦待機を要請しているものであると信じたいです。単に施設や人員面で受け入れ態勢が整っていないからと、現時点での受け入れを断って機会損失を招くほど愚かしいことはありませんので。
近い将来の実現が望ましい就航先としては、東アジア各国のほか、シンガポールやバンコク、ジャカルタなどその経済規模を背景としたビジネス需要を見込める各都市や、グアム・サイパン、バリ島など日本からの渡航需要を見込める地域の誘致をどうか国内海外の航空会社と協議の上、強力に推し進めて欲しい思いですね。また、関空就航路線と競合しない国や都市の路線誘致も同時に進め、神戸空港が全国的に見ても独自の立ち位置を確立できるよう官民連携のもと、取り組まれることを望みます。
豪華絢爛な施設は不要ですが、海外からやってくるお客様のココロに残る建物デザインを希望しています。もう既に遅しですが、今ある建物も外観・内装まったくココロに残りません。ポートライナーから飛行機に乗り込むまでの近さだけです。建築中の三ノ宮駅ビルもどこかで見たような外観です。メリケンパークオリエンタルホテルだけが孤軍奮闘では淋しいです。