10月25日に遂に神戸BALがリニューアルオープンを果たしました。2月頃から開始されたANNEX Vの全面改修を手始めに最終的には本館の内外装にまでもリニューアルを施した今回の改装プロジェクト。
1994年に開業し、今年で開業30周年を迎えた記念リニューアルとなった今回、神⼾元町の街並みにおけるシンボリックな存在になるべく「港町に佇む洋館」をイメージにヨーロッパのブティックホテルを彷彿とさせる時を超えても⾊褪せない美しさと “神⼾らしさ” を追求した外観はこれで以上に洗練性と気品を感じさせます。
やはり1階を石タイルの外壁に変更した事や窓枠のリニューアルが大きく印象を変えた要因かと思います。
壁面中央にあるBALの銘板も刷新されました。
メインエントランスをこれまでの北側から南側に再配置。シックなデザインとなった新たなエントランスはまさにホテルエントランスのようです。
エントランスホール及び風除室。これまでの建物内にはなかったエレガントで贅沢な空間です。モノトーンパターンの床が良いアクセントになっています。
ホテルのレセプションのようなニッチのあるフロア案内。インフォメーションカウンターの役割を果たしています。
そして南側にはアーチ型のエントランス。スワロフスキーが入っていたビルに全面リノベーションを実施し、BAL ANNEX Vとして、本館1階エントランスホールと直結させます。BAL ANNEX Vは来春にオープンを予定。
他フロアへは北側のアーチを潜り抜けて店内へ誘います。
全体の雰囲気はこれまで以上に温かみのある内装で木材を多用している点が以前と異なります。
リニューアルにあたり1-2階には新店の開業が相次いでいます。
メゾン マルジェラ「レプリカ」フレグランス
サンタ・マリア・ノヴェッラ
ル ラボ
これらの新テナントに加えて、既存テナントも移転改装オープンによって、装いを新たにしています。
人気ティーサロンのMARIAGE FRÈRESもこれまで通り健在でした。
エレベーターホールもアーチ型のニッチ風に仕上げられて、エントランスホール同様にブティックホテルの雰囲気が色濃く出ています。
階段の踊り場のディスプレイもアーティスティックな空間です。
上階はイメージを一新し、床をコンクリート剥き出しで仕上げており、スタイリッシュ且つスパルタンな雰囲気です。エスカレーター周りは開放感を持たせています。
そして4-6階を占める無印良品も今回のリニューアルを機に大規模な改装を実施。デザイナー深澤直⼈⽒のデザインおよび監修による店舗へと生まれ変わりました。
天井には木製ルーバーをあしらい、ナチュラルな重厚感を漂わせています。他の無印の店舗は床材に木のフローリングを使うのが定番ですが、神戸BALの内装はそれらとは一線を画します。
6階のみは雰囲気を変えて軽やかなナチュラルさを醸し出しています。
6階の東側はこれまで通りCafé&Meal MUJI。大きな開口部から自然光が降り注ぎ、眺めの良い特等席は、ホワイトを基調としたシンプルでリラックスできる空間へと変貌。
座席数も増やされ、カウンター、ソファー、テーブル等の複数タイプの座席が用意され、提供されるメニューも刷新されました。
2017年に実施された神戸BAL開業後初の大規模リニューアルから、プチリニューアルを繰り返しつつ、今回の30周年記念リニューアルへと辿り着きました。80億円を投じた大規模リニューアルを図った神戸阪急やJR新駅ビル、バスターミナルビル、さんちか等、三宮へと商業集積の中軸シフトが掛かっていく中、トアロードの賑わいをいかに留められるかはその中心的存在である神戸BALに頼る処が大きいと思います。
奇しくもトアロード沿いのビルは新築ビルの建設や建て替えが進められており、三宮と元町の間において、競争力の高い商業集積地である為、今後も独自の進化を遂げ続けるものと期待しています。
神戸BALがリニューアルオープン!更に洗練性を高めたファッションビルへと生まれ変わる
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