2010年に開業した神戸旧居留地25番館。震災で倒壊した旧オリエンタルホテル跡地は長年、駐車場として暫定活用されていましたが、三井不動産が土地を取得して、商業施設とホテルから成る複合ビルを建設しました。そのホテルにはプラン・ドゥ・シーが運営を受託し、名門ホテルの名を引き継いだ「ORIENTAL HOTEL神戸」をオープン。
以降、15年に渡って営業を続けてきましたが、来年2月1日より「THE ORIENT」に名称を変更します。「ORIENTAL HOTEL」の商標権使用許諾契約が満了する事によって、継続利用ができなくなるようです。
商標権を所有するのはダイエーです。新神戸、メリケンパークにもオリエンタルホテルの名称でシティホテルを開発したダイエー。旧居留地のホテルへの使用許諾を終了した事にはどのような背景があったのでしょうか。契約更新に際し、使用権料の大幅な値上げがあったのではないかと推察します。
ORIENTAL HOTEL神戸は市内のシティホテルの中では最も施設が新しく、立地も良い為、他老舗シティホテルに対しても優位性を保っていますが、三宮駅周辺の再開発が進行する中、今後は高級ホテルが相次いで開業する予定であり、ORIENTAL HOTELも否応なしに、これまで以上に厳しい競争の波に飲み込まれる事になります。
再開発ビル内の高級ホテルはいずれも三宮駅周辺に立地し、ORIENTAL HOTELは不利な状況に置かれる事になります。運営を圧迫する使用権料を許容する事はできないというロジックは納得できます。ただ神戸で名門ホテル名を継続していく事の大切さを両者で協議できなかったのは残念です。
来年より神戸空港の機能が拡張され、国際チャーター便の就航も開始されます。神戸都心部やウォーターフロントのシティホテルの利用率も大きく向上する事が予想されます。
旧居留地からORIENTAL HOTELが消滅する事により、オリエンタルの名称を残すのは、神戸メリケンパークオリエンタルと西神オリエンタルホテルのみとなります。今後、別の新設ホテルがオリエンタルの名を引き継ぐ可能性はあるでしょうか。
旧居留地25番館・名門「ORIENTAL HOTEL」の名称が旧居留地から消える・・・
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正式発表されていませんが、旧居留地のビームスハウス神戸が来月に移転するそうです。移転先は同じエリア内で、11月23日リニューアルオープン予定だそうです。
ビームス店の場所は旧居留地の一等地とも言える代表エリアなので後継テナントが気になりますね。
オリエンタルホテルの商標は、ジャパンホテルリート投資法人が持っています。
その上で、ホテルマネジメントジャパンという会社がオリエンタルホテルをブランドにホテルチェーンを作りつつあります。
契約更新時に価格の折り合いがつかなかったのかもしれませんが、メリケンパークや他地域のオリエンタルホテルがチェーン化していく中で、それと同一視されるのを恐れたのではないかと思います。
旧ルイヴィトンメゾン神戸の2階ですが、ビームスハウス神戸のメンズストアが出店するようです。
11月オープンと貼り出されていました。
旧ロレックスブティック跡も、何やら工事中のようですので、どんなお店ができるのか気になります。
オリエンタルホテルの名が消えるのは寂しいですが、前を向いたリブランドと思いたいですね。雰囲気はとても良いホテルですし。
ところで、神戸空港の空の日イベントでどなたかのツイートが流れてきてスカイマークが格納庫を神戸市に更地にして返却するとのポストを拝見しました。その方しか呟いておらずこの件の真偽は不明ですが今後の神戸空港の駐機場拡張等に関連してるのかな?と思いここで共有させて頂きます。