税関前歩道橋

三宮再整備・税関前歩道橋リニューアル事業優先交渉権者の再公募を開始 完成時期は大幅に遅れる見込み



三宮周辺地区と新港突堤西地区などウォーターフロントエリアをつなぐ「渡りたくなる歩道橋」をコンセプトとした架替を目指す税関前歩道橋。2023年5月完成を目指していましたが、非常に難易度の高い施工技術を要する事が判明し、受注した矢田建設・友興組JVによる施工は不可能という結論に至った為、契約を解消し、プロジェクトは暗礁に乗り上げていました。



その間も地中埋設物の移設工事は継続されており、ようやくこれに目途が立った為、神戸市は架橋工事を担う事業者の公募を再開する事を決定。事業者が有する高度で専門的なノウハウや工法を前提とした施工計画の策定、必要となる補足の設計と施工を一体的に行うことを目的として、「技術提案・交渉方式」による事業実施を予定しています。



次こそは確実に架橋を行える事業者を選定しなければならない為、要求水準書を作成し、事業者からは高い技術力による提案が求められる事になります。



残念ながら、来春のジーライオンアリーナ神戸の開業に新歩道橋の完成は間に合いません。寧ろアリーナ開業後に工事が開始される事により、三宮からアリーナのある新港町への最短ルートが閉ざされる事になり、人流は京町線に集中しかねませんので、工事の進め方に留意が必要です。



これに加えて、東遊園地南側園地内の再整備も橋の架橋工事と共に進められるものと思われます。



既に事業者募集要項が発表されており、検討に必要な情報開示や参加資格審査に関する質疑応答が進められました。参加資格審査の実施についても受付が開始されています。



来週には応募者へ資格審査結果の通知が行われ、11月半ばを期限に技術提案書及び設計業務に関する見積書の提出が求められる事になっています。



そして来年2月にはいよいよ優先交渉権者が決定・公表されます。ただ工事の本契約は26年9月が想定されている為、着工時期は27年に入ってからが濃厚です。そうなると、完成は29年頃になるものと推測されます。想像以上に計画が遅延してしまう事は残念です。

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POSTED COMMENT

  1. こまったちゃん より:

    この際、歩道橋やめて京町筋同様の横断歩道に戻すのも有りのような気がします。

    なぜなら、現計画では阪神高速をうまくクリアできなくて階段のままですし、東遊園地ーみなとのもり公園を主動線にしている感じで、今の想定人流とは異なっている感じがするからです。

  2. sirokuma より:

    フラワーロードの経路は、ウォーターフロントへの導入路ロとしては、歩道橋を渡った後にいきなり高架下を潜り交通量の多い複数の道路が交差していますし、そこに無理やり橋をかけるより、歩道橋新設は京町筋の方が良いんじゃないでしょうか?
    阪急からは近いし、居留地内を抜けて歩道橋を渡れば直ぐに港ですからこちらの方が動線としては、分かり易く安全で横断歩道も少ないし観光ルートとしても美しい。それに現在のままでは今後、右左折渋滞が想定される京町交差点の混雑回避にもなるよ思います。

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