新交通ポートライナー三宮駅は、もう5年以上も前からホームの拡張が構想されてきました。大学誘致による学生増、医療産業都市への企業進出による通勤者増、そして神戸空港利用客の増加によってポートライナーのラッシュアワー時の混雑が社会問題化し、ライナー輸送力増強に8両化も検討されましたが、コストの点や費用対効果の観点から断念。その後、コロナ禍に突入し、利用者が減少した事で対策議論は一旦、縮小しました。
ポートライナー駅舎1階のテナント区画には上島珈琲店と薬局が入っていましたが、両店共に閉店しました。
上島珈琲店前には足場が組み立てられて、改修工事が開始されている模様です。
この閉店はポートライナー駅ホーム東側の拡張工事がいよいよ開始される準備として捉えられるでしょう。今年度に工事に着手する予定である事は予算に組み込まれていました。
テナント区画の解体後、ホーム拡張工事が始まるものと思われます。計画で東側に更に25mのホームを新設します。加えて、現在は階段とエレベーターのみの駅舎内にエスカレーターも設置。耐震補強工事も施します。
ただ駅舎の改造はそれのみに留まらず、JR新駅ビルの建設が進むと、西側のコンコースの壁をくり抜いて新たな改札を設置し、駅ビルと直結した動線を確保する予定です。
一連の改修工事を進める中、駅舎内外装の美装化も行われるのではないかと想定されます。
駅周辺の再開発が進む中、ポートライナー三宮駅の改修は前述の内容のみに留まるのでしょうか。それとも駅舎が拡大すると、階下のテナント区画も自ずと拡大し、拡張リニューアルオープンする事も想定されます。駅舎上空の駅ビル化は民業圧迫に繋がるので、控えられるのか。
JR新駅ビル内に整備される立体動線によって、三宮エリアの各駅間の大幅な回遊性の向上が見込まれます。新築の駅ビル内からポートライナー駅舎へと入っていった際に新旧ハード面の差を感じさせない配慮は最低限必要でしょう。
新ホームの供用開始時間は27年度を想定しています。ポートライナーの軌道変更も含まれる改造工事ですのて、工期は3年を必要とします。
新交通ポートライナー三宮駅の拡張工事着手に向けて1階店舗を閉鎖 27年度の完成予定
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8両編成へ増強するタイミングを逃したポートライナーに明るい未来はありません。神戸市としては地下鉄海岸線の規格で新神戸と空港を結ぶ路線を作りたいので、ポートライナーに余分な投資をしたくないのでしょう。いつできるか分からない地下鉄のために現在のポートライナーの利用者に不便を強いるようでは、神戸市の都市経営はお先真っ暗です
駅ビルが新しくなるのに、古びた駅舎をJR三ノ宮駅と平行にそのままにしておくことがベストなのでしょうか?
JR三ノ宮駅の駅上を跨ぐように新しく駅舎を作れば、
8両編成への対応。
新神戸駅への延伸の可能性。
JRとの乗り換えの利便性向上。
ヒトの流れが大阪駅のように上下に分散。
そして、駅舎跡地活用により駅ビルが更に進化する可能性を秘めていると思うのですけれど。。。
その考え方はポートライナー開業前の構想ですでにあったらしいです。ただ当時の神戸市と国鉄との関係が悪く、国鉄線の上に駅を建設することを拒否されたらしいです。もしこれが実現していたら、新神戸まで簡単に伸ばせたので非常に便利になりました。先見の明というものを持つのは難しいことですね
その位置は1Fではなく、2Fなような
こんにちは。いつも興味深く拝見しております。
2点程気になったのですが、
上島珈琲がある改札階はデッキのある2Fで、ホームが3Fかと…あと現状でもポートライナー駅舎は改札とホーム階をつなぐ上下エスカレーターがあったかと思います。
もう随分前ですが半年ほど通勤でポートライナーを利用していました。
新型コロナ、一番はやっていたころですが、それでも朝ラッシュの混雑は相当でしたね。
個人的には今回の再開発に併せ「三宮」、それと学生利用の多い「みなとじま」、通院や医療関係者利用の多い「医療センター」、そして「神戸空港」の4駅を8両対応にし、みなとじま・医療センターの両駅を退避可能駅にすれば、相応のコストは掛かりますが地下鉄建設よりはコスパ・タイパ共に良いのではないかと思うのですが…甘いでしょうか笑