市議会の承認が得られずに進められる事の出来なかったJR芦屋駅南地区第二種市街地再開発は、ようやく議会を通った直後に市長の交代によって、再開発の内容に見直しが入る事になり、再びストップが掛かった事によって、決定していた特定建築者が昨年8月に撤退。再度の特定建築者公募を行わざるを得ない事になりました。
JR芦屋駅舎のリニューアルが完了し、次は駅前再開発がようやく開始される矢先の撤退には衝撃が走りました。
しかし芦屋市は4月になって、ようやく特定建築者公募の再開に踏み切りました。8月下旬までに応募登録者のプレゼンを完了させ、基本契約の締結までを済ませるスケジュールが組まれています。
新駅舎の東側には旧駅舎の解体跡地が更地になっています。
これまでの計画においてはこの土地は駅前広場の一部として、一般車の乗降場が整備される予定でした。
ただ芝生広場等の緑の確保や歩行者空間の整備を掲げている芦屋市長の意向により、新たな特定建築者にはこれまでの計画には盛り込まれていなかった駅前の歩行者空間やイベント等が行える広場としての機能、図書館等の公共施設の追加が求められます(いずれもどこかでよく聞いた事のあるような内容ではありますが)。
また駅前の東西動線である市道354号線については廃道による歩行者空間化も検討されましたが、生活動線としての支障が大きい為、断念されました。しかしながら再開発事業が完了した後、東西道路及び一般車ロータリーを車両通行止めとして、広場空間を確保する社会実験を実施する予定との事です。
特定建築者の公募再開に伴い、駅前の既存建物についてはいよいよ本格的な退去と解体が始まっています。
駅前のにぎわい拠点の中核だった「いかりやJR芦屋店」も3月末を以て閉店しました。再開発完了後には、新しいビルに再出店する可能性もあるでしょう。
市道354号線沿いの既存建物解体は駅前西側から開始されました。既に解体済みの建物は更地化されています。
絶賛解体中の建物もありました。
この建物には以前、セブンイレブンが営業していた2階建のビルと一軒家がありましたが、双方とも解体中です。
更にはその奥のアパートについても撤去工事が開始されています。
イカリヤスーパー跡の裏手に回ると、更地が増えていました。
着々と再開発予定地内の建物の撤去が進んでいる模様です。開始されるまではなかなか進まなかった解体もいざ開始されると、低層建物や木造建物が殆どなので、あっという間に更地になります。
国道2号線と駅前を結ぶ駅前線も幅員が大きく拡幅される計画です。
再開発街区内は寧ろすでに南側の撤去は進んでおり、残る建物は駅前周辺のみになっていました。
ただ解体が終わった更地に仮設店舗のセブンイレブンが開業していたのには驚きました。
再開発ビルの着工は2026年の1月頃に予定されています。完成予定は2028年度。
まずは特定建築者の応募があり、無事に事業者が決定する事を願うばかりです。再開発ビルの中身の内容は殆ど変わりはないかと思いますが、バス・タクシーロータリーと一般車ロータリーとして計画されている駅前広場については、それなりの工夫が求められる事になるでしょう。あまり広い土地ではないですが、渋滞を引き起こさずに駅前交通をスムーズにしつつ、歩行者空間も確保する必要があります。どんな提案が出てくるでしょうか。
地域探訪: 芦屋・JR芦屋駅南地区第二種市街地再開発の特定建築者公募再開 駅前では既存建物の撤去が続々と開始される
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