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昨年7月にJR神戸駅北側駅前の小野ビル・森下ビル・広崎ビルが一斉閉鎖され、建て替えの動きがある事をお伝えしていましたが、暫くはビルの解体が開始される気配はありませんでした。
しかし先週半年ぶりに現地を確認した所、いつの間にか既にこれらのビル解体工事は完了し、これらのビルは全て跡形もなく消滅していました。
隣接する建物は従前の建物とは規模が異なり、この土地にあった複数の老朽化したビルと高さが合わずに凸凹したスカイラインが駅前の景観としては風格に欠如するものでした。
駅前の一等地に東西に長い新たな開発用地が生まれました。
複数の建物を一体的に解体できたという事は土地の集約買収に成功したという事になります。従って跡地は一括して売却されるか開発される事になると想定されます。
土地を管理するのは、エアル・アセットマネジメント。外資系の投資会社のような社名ですが、大阪市西区にある企業です。
恐らくこの土地の売却先を仲介するのではないかと思われます。しかし既にこの土地の一部に建築計画があるようです。
広場に面した南側には、平山商会ビルが解体前に存在していました。地上3階建の小規模ビルでした。
同じ土地を使って、(株) 平山商会B.L.D新築工事が計画されており、鉄骨造地上7階建の新築ビルが建設される予定です。用途は店舗と事務所。平山商会ビルの単独建て替えとなるようです。
従って小野ビル・森下ビル・広崎ビルと平山商会ビルは完全に別の開発計画になるようです。せっかく一体化された土地ですが、全街区の集約には結び付かなかったようです。何らかの形で交渉が決裂してしまったのでしょうか。
以前より高さを増したビルになるとは言え、建築面積77平方メートルのペンシルビルになってしまうのは残念です。
残りの土地は一体的に開発を進めて欲しいと思いますが、駅前広場側をテナントビルとし、奥側は共同住宅等にするといった開発が行われるのではないかと推測しています。
JR神戸駅前では、新神戸ビルも解体が進められており、少しずつ老朽化したビルの建て替えや土地の集約に向けた動きが顕著になってきました。駅前広場の再整備が計画されている事が起爆剤になっている可能性があります。ただ現在は、各ビルの単独建て替えがメインとなり、街区毎の集約を念頭に置いた再開発には結び付いていません。コーディネート役が必要ではないかと思われます。
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神戸市には、土地を集約し大規模化する仕掛け(規制緩和・ボーナス制度など)が無いどころか逆に1000㎡規制とか高さ制限・タワマン規制などの制約があるので民有地での大規模再開発事業に巨額投資資金が投下される環境で無いのが残念ですね。
本来、都心部は土地を集約⇒高層化⇒足下の歩道拡幅・緑地・広場の整備を行うべきところですが、ここ数年来は、車道を大幅に狭め歩道化しています。歩行者に優しく綺麗にはなりましたが、この案直な整備、この狭めた道路で今後、経済活動が活発化したときに大丈夫なのか?と思います。市長はどれくらいの経済規模を想定して都市デザインを行っているのか全く解りません。
sirokumaさんの意見にまったく同意です。
その上、大手デベロッパーを排除する動きに出てしまったため、最近の神戸市の公共土木事業には大手の参入がほとんどありません。かろうじて市長と犬猿の仲の港湾局のみデベロッパー