市庁舎建て替え計画

市庁舎建て替え計画 神戸市役所本庁舎2号館再整備事業 規模拡大とデザインの大幅変更についての追報 新旧パースの比較


既に昨年末に当ブログでも報じている神戸市役所本庁舎2号館再整備事業にて計画されている複合ビルの規模が地上24階 延床面積73,000平方メートルから、地上28階 延床面積77,000平方メートルへと拡大された件ですが、ようやく現地確認をしに行ってきました。

既に神戸新聞の年始の記事でも特報的に報じられていましたが、規模の拡大に伴って、デザインや建物設計に大きな変更の手が入りました。



以前の計画のデザインは最高層部の五つ星ホテルの客室階が他フロアから少し浮いている感がありました。またフロア構成は以下にまとめられていました。



加えて、パースのイメージと上記のフロア構成図では、宿泊客室に充てられるフロア数に食い違いがありました。パースでは最上層6フロア(19-24階)が客室階、その下に3フロア分のホテル共用部が描かれていましたが、構成イラストでは、客室階が17-24階であるかのように描かれています。





変更前後のパースを比較します。変更前には17-18階にあったと思われるホテルロビー階を最上階の27-28階に移動し、更にオフィスとホテルから成る高層部の位置を南側にセットバックさせました。これによって基壇部の屋上庭園は北側の眺望を見込める可能性が出てきました。また全体的に丸みを帯びていたフォルムはよりエッジの利いたシャープな外観になりました。水平ラインに加えて、垂直のラインが強調されました。



また頂部のデザインもアクセントを加えて動きのある形状に変更されました。ロビー階は夜通し点灯する事で街の「灯台」の役割を担うとされているようです。北西面と南東面の角はパネル壁となって進出ホテル名のロゴが点灯する事になります。

以前は客室階の外壁材はガラスを採用するようでしたが、変更後のデザインでは避難経路用のスラブを大きく突き出させて、ガラス手摺を設けるようです。

ホテル階が20-28階に変更されましたが、9層のフロア数に変更はありません。



商業施設と市庁舎から成る基壇部も一見、変化はないように見えつつ、2層吹き抜けの部分が上部から下部に変更されています。しかしこちらもフロア数は同じようです。4層分の増床はオフィスフロアへ充てがわれたのでしょうか。その場合、既に何れかの企業の進出が計画された事による設計変更である可能性があります。

オリックス不動産他、コンソーシアムからも近日中に公式に設計変更に関する発表が行われるものと思われます。五つ星ホテルの誘致ブランド名についても同時発表を期待しています。

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POSTED COMMENT

  1. kamisamasan より:

    いつも有難うございます。解説楽しく読ませて頂いております。以前の全体的に丸みを帯びていたフォルム外観も好きでしたが、エッジの聞いたデザインも周囲に溶け込みそうで良いですね。引き続き楽しみです。工程が順調に進みますように。

  2. inano より:

    いつもブログを楽しませてもらっています。
    はじめての投稿なのですが、参考情報です。
    1月27日(土)10時〜久元市長も登壇する「市役所周辺エリアのこれからを考える」というイベントがアンカー神戸で開催されるようですので、ご興味のある方は参加してみてはいかがでしょうか?
    https://www.city.kobe.lg.jp/documents/68244/forum_kokuchi.pdf

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