今秋開催で検討・模索が進められていた関西3空港の懇談会がいよいよ11月に開かれる方向で調整が進んでいるようです。
会議は関西経済連合会が主体となって開かれ、実現すると実に8年ぶりの開催となります。
議題としては、やはり台風21号による被害で関西空港一極の抱えるリスクが如実に露呈した為、3空港の役割分担を明確にする事です。
具体的には神戸、伊丹空港の国際化と運用規制の緩和です。これらの変更によって空港利用者の利便性向上と災害リスクの分散が可能となります。
3空港懇談会については国土交通省も参加していますが、今回も国土交通大臣や航空局長の出席が見込まれます。
関西エアポートが3空港の一体運用を今年4月から開始し、これらの空港が競合せずに関西経済の飛躍に活用される体制が整っています。そんな中での台風被害は懇談会の開催と具体的な3空港の活用への議論開始の必然性を高めました。
関空の台風被害によって伊丹と神戸が代替便を国際線、国内線の双方で受け入れを表明しましたが、結果的には国内線のみに留まり、特に神戸に至っては全日本の数便のみの受け入れに終わりました。
しかしながら、これまでは公に神戸空港の規制緩和を検討するという事自体が腫れ物を触るような扱いを受け、ましてや国際線就航検討はタブー用語でした。これらの議論を必要とする機運が生まれたのも、台風被害からの危機感によるところが大きいかと思います。
どういった体制や役割を各空港が担うのかは関西エアポートがプランをまとめる事になります。このプランによって神戸空港も受け入れる為の基盤を整える必要が出てきます。利用者は必然的に増える可能性が高い為、空港ターミナルビルの増築や内部の再編・リニューアル、空港と都心を結ぶ公共交通の輸送力増強を出てくるプランに合わせて図らなければなりません。
プランについては各関係自治会からも賛否が出てくる事でしょう。関西全域や西日本の広域に渡った広い視点で冷静に物事を見極める必要かあるでしょう。
関西3空港懇談会が11月に開催か!?8年ぶりの開催で神戸空港の国際化も協議へ
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神戸市が主要大都市として将来において少なくとも現在の立ち位置を維持してゆくためには神戸空港の役割は大きく、最重要な都市インフラの一つであると思っております。
過去に国際空港設置を拒否しながら、再度空港設置に踏み切ったのは将来の神戸に不可欠と再認識・決意したことですから、一歩づつでも前に進めてほしいと思います。
成長エンジンの乏しい近畿圏に関西・伊丹・神戸の3空港があることは、圏域にとっても今後大きな強みになるはずですから
ニューヨーク大都市圏の3空港に例えればJFK=関西、ラガーディア=伊丹、ニューアーク=神戸のような役回りが可能であると期待しております。
関西に3空港は過剰という声もありますが、ご指摘の通り、海外では珍しい事ではありません。近畿圏の経済規模であれば十分に賄える需要があります。すでに堺市長から神戸や伊丹の国際化は時期尚早という意見が出てきましたが、ついこの間の台風の事をもう忘れてしまったのか?と疑問に思います。