旧居留地・東町にある神戸パールミュージアム(日本真珠会館)の建替が検討されていますが、この建替に断固として反対する日本建築学会が保存するよう求める要望書を提出したとのこと。
同会館は日本が世界の真珠取引の中心となることを目指す拠点として、兵庫県と関西真珠協同組合が共同で設置した日本真珠会館設立委員会により、1952年(昭和27年)に建設されたオフィスビルであり、近代化産業遺産および国の登録有形文化財に登録されています。
しかしながら筑後、60年が経過して老朽化が進み、ビルを所有する日本真珠輸出組合が建替計画を検討したところ、各方面から相次いで保存を求める声が上がっているようです。同組合は5月末に結論を出す予定でしたが、一度白紙に戻して、改修保存も選択肢のひとつに含めた上で、半年先に決定するとしました。
現状は外壁タイルが剥がれ、鉄製のフェンスは錆びて朽ちており、老朽化が激しい様子は外観から見ても明らかです。いつも思うのですが、こうした建物の保存・建替論争が起こる際、それまでどんなに建物が老朽化して危険になろうとも、改修を求める声はあまり出てこないのに、取り壊すとなると反対運動が起きるのはどうなんでしょうか。
人の価値観はそれぞれですが、この会館がそこまで保存に値する程の建物なのかどうかは個人的には疑問です。旧神戸住友ビルは保存すべきだったと思いますが、この建物には首を傾げざるを得ません。
とりあえず現状はあまりにもみすぼらしく、周囲からも浮いている状況ですので、早く方向性を決定し、改修なり建替なりを進めて、旧居留地に相応しい建物へ生まれ変わらせて欲しいと思います。
旧居留地内では江戸町にて日本銀行協会は保存の道を選び、外観が美装化されました。
神戸パールミュージアム(日本真珠会館)の建替議論について
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真珠会館は建替えて有効活用でしょう。ボロボロです。これを残せと言うのは無責任では?現状規模で全面改修しても事業採算的に難しいでしょうし、低層階の外壁を残してまで高層化を図るようなビルじゃないです。銀行協会のビルだって高層化を図り、低層階は店舗にして居留地の賑わいを演出すべきであったと今でも思います。こうやって後に残ったビルも所詮オリジナルとは、似て非なるものだと思います。
こべるんさんと全く同感です
このビルを保存する声をあげるなら
なぜ元町の住友銀行ビルは無視したのか
本当に不思議です
補修して保存するにしても、せめて1階をテナント化したりと
街の賑いに貢献するようにしていただきたいです
こんなきったないビルを残せなんて理解に苦しみますね。。
神戸の中心部なのに
初めて投稿させていただきます。いつも楽しく拝見しております。
建て替え賛成の方が多数のようで、皆さんの仰ることも尤もなのですが、多くのモダニズム建築が価値が認められないまま解体されている現在(大阪中央郵便局などが典型と思います)、個人的には残してほしい、少なくとも拙速な解体は避けるべきビルと思っております。もちろん、こべるんさんご指摘のように、なぜこれまで改修の要望が出されなかったのか理解に苦しみますが…
あのような建物に価値を見いだしている人間もいることを知っていただきたく、投稿させていただきました。
建築物をより長く有効的に活用しようという発想であれば理解できますが、
既に老朽化が著しく改修するにしてもパフォ-マンスが悪いと思われます。
立地的にも神戸の中心地、ビジネス街の物件ということもあり、
新たに神戸らしいモダンな建物を誕生させる方が合理的と思います。
例えば北野の異人館などは保守管理には限界があり、
所有者としてはできれば解体したい意向ながらも、
歴史的建造物に指定されているため解体できない、、
というケ-スが散見されているようです。
あまりに古い建物を保存しようというのは非経済的です。
神戸の経済発展の為にも再開発の中に“神戸らしさ”を追及すべきと
思います。
皆様
建物の取り壊しにはいつの時代にも賛否はあると思います。結局はその価値というのは人の感じ方次第ですね。ただそこには残すだけの何らかの優れた点が無いと賛同は得られにくいと思います。やはり個人的にはこの建物にその優れた何かを見出すことはできないです・・・。