三宮

三宮-元町間界隈の新規開店・閉店状況 Withコロナによる回復と訪日客増で路面店の空きテナントへの出店に拍車が掛かるか?



コロナ禍によって経済活動が減退し、街の活性化の大きな妨げとなってきましたが、弱毒化によって「withコロナ」化を促進できる環境が整ってきており、行動規制の撤廃によって回復の兆しが見えてきましたが、まだまだ街にはその傷跡が深く残されています。

2月に竣工した三宮中央通りの新築オフィスビル「関電不動産神戸三宮ビル」。1-2階の店舗テナント区画には完成後半年経ってもテナントが入りません。



しかしここに来てようやく第1号が決まり、内装工事が進められています。1階南西側角の1番小さな区画(100平方メートル)で内装工事が進行中。

出店するのは、イタリアンカフェ「CAFFE PASCUCCI(カフェ パスクッチ)三ノ宮店」。現在は東京・青山、麹町、西麻布に出店しており、三宮は西日本初の進出となります。

https://www.pascucci-japan.com/home



そしてトアロードにあったBarbourはブランドの日本撤退により閉店していましたが、外装を塗り替えて新ブランドが出店しました。



開店したのはスプレンダーズ神戸(SPLENDORS KOBE)で、9月30日にオープン。欧米のレイン・レジャーウェアを主に扱うコンセプトストアです。



更には長らく改修工事が進められてきた神戸BALのアネックス棟の一部にも新規出店が予定されています。



オープンするのは、OFFICINE UNIVERSELLE BULY。フランス発祥の香水や化粧品、美容用品の専門店です。神戸初進出となります。



こうした新規出店ラッシュの陰で、まだまだ目立つ空きテナントが街の賑わいの妨げになっています。BALアネックスの向かいに長年営業していたフレッシュネスバーガーが閉店。



その近隣で営業しているKOBE ZAC-ZAC(ザクザク)も閉店セール中でした。



スターバックスが閉店して以来、暫くの空きテナントだった鯉川筋の神戸元町ユニオンビル1階。内装工事が進められていますが、どうやらスギ薬局が開店するようです。



その南隣のHK元町ビルのB.C STOCK跡も1-3階も空きテナントになっています。



更に南隣の三宮WESTビルの1-2階は昨年にMICHAEL KORが大丸内に移転してからはずっと空きテナントでした。外装のリニューアルを施しましたが、それでもテナントは決まらず。

しかし遂に後継が決定しました!Nikeストアがこの冬にオープン予定です。



12月にオープン予定という事で、大丸前スクランブル交差点に有名ブランドの大型路面店の出店は非常に明るいニュースと言えます。



大丸の向かいでは高級時計・宝飾品を扱うカミネが「NX ONE KOBE」という正規認定中古のリシャール・ミルウォッチの販売店を開業予定です。



この通りにはここ最近、高級時計店が集積しつつあります。



そして極め付けは、明石町筋の南側にあるロレックスが神戸ダイヤモンドビル1階に移転するようです。俄に大丸の北側が高級時計店舗街に変貌しています。



同じ通り沿いの三宮神社横の高級眼鏡店であるdecora KOBEもリニューアル工事を施工中で11月に新装開業予定です。



三宮中央通りのDENビル1階に昨年、オープンしたお料理クッキントーク神戸三宮スタジオは1年で閉校してしまいました。



生田ロード沿いとセンター街の角に立つグレースコウベビルでは、4階のニトリデコホーム三宮センター街店が撮影日の10月16日に閉店しました。2-3階は改装中としている中、4階も閉店となると、3フロアをまとめて借り上げる大型テナントが出店する可能性もあります。



センター街でもブルーシートに覆われているテナント区画があります。新規出店の改装かと思われます。



その向かいのセンタープラザにあったロクシタン 神戸三宮店 パサージュ・ド・プロヴァンスも閉店しました。神戸阪急内に移転するようです。



三宮本通りでも空きテナントが並びます。越後屋跡の店舗ビルと関電不動産神戸三宮ビルの北側テナント区画です。



センター街内では最も大きな空きテナントであるスタイルプラザのGAP跡。建て替え後に満を辞しての旗艦店の開業でしたが、持ち堪える事が出来ませんでした。



三宮中央通りで建設中の大和証券神戸ビルも1階にはテナント区画を設ける予定地です。東急ハンズが撤退したM-1スクエアも信和不動産が購入しましたが、活用される気配はありせん。

神戸阪急のリニューアルが続き、話題店の新規出店が進められていますし、幾つかの路面店の空きテナントには新規開業が相次いでいますが、まだまだ空きテナントは多く残っています。フォーエバー21やエディー・バウアー等、日本から撤退した外資ブランドが再進出を図る等、空きテナントを埋めていく要素も出始めています。これからの回復期で話題店の出店が街の活性化を導いていく事を期待したいですね。

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