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神戸市は地下鉄西神・山手線三宮駅東コンコースデザイン改修工事設計業務を担う事業者決定のコンペを実施し、6グループからの提案の中から最終的に株式会社安井建築設計事務所設計共同体(株式会社安井建築設計事務所・ISM末包伸吾建築研究室(設計共同体))を委託先として選定した事を発表しました。
選定あたっては、「神戸の玄関口である三宮駅に相応しいデザイン」に対する考え方と「駅利用者の安全性を確保しながらかつ安全に工事を実施するための手法等への考え方」についての提案が求められました。
安井建築設計事務所案が選ばれた理由は以下とされています。
- 自然や都市の躍動感を「うねり」として立体的な曲面天井を用いて、シンプルでインパクトのあるダイナミックな空間を提案されたことで、三宮の中心的な駅空間に相応しいデザインを提案する能力があるとして非常に高く評価された。
- 「光のランウエイ」という新たな象徴的スポットを創る考え方について、オリジナリティがあると共に、コンコースに強い軸線となる空間が設定されることにより地下構内を通行する利用者に対する目的地への方向付けにも有効に寄与しているとして評価を得た。
- 廃材をできるだけ出さず既存部分を活用する方針や工期短縮の提案が評価を得た。
こうした事細かな描写を発表するのであれば、提出されたパースも一緒に公開して欲しいものです。市の行う設計デザインコンペは最終選定者のみのパースを発表する場合、入選作の全パースを発表する場合、全く何も出さない場合と統一されていません。
安井建築設計事務所は優れた設計デザインに定評があり、安定したその品質は素晴らしいの一言です。神戸市の多くの公共建築も同建築設計事務所に手掛けられています。
よって同建築事務所であれば安心して三宮の地下の新しい玄関口を任せられるでしょう。
同建築設計事務所は数多くの駅舎や空港等、交通ターミナルの設計にも携わっている実績があります。
https://www.yasui-archi.co.jp/works/type/type_y/
安井建築設計事務所作品
美しく生まれ変わった神戸三宮阪急ビルの地下階に釣り合う美しいコンコース空間となる事が期待できるでしょう。
三宮北から少しずつではありますが、地上、地下共に80年代の状態で時が止まってしまっていた街がようやく21世紀に相応しい姿に生まれ変わり始めています。
南側の再整備も来年以降に本格的に始動する予定です。まだまだ他都市に大きく遅れをとってはいますが、これからのキャッチアップを急ぎたいですね。
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