新長田

新西市民病院整備基本方針(案)が示される 新病院は新長田へ移転方針 再開発エリアの新たな起爆剤

 



神戸市は長田区一番町にある神戸市立医療センター西市民病院「西市民病院」を再整備する方針案を固めました。同院は市街地西部(兵庫区・長田区・須磨区)の中核病院として機能していますが、昭和45年1月に現在地に開院してから、増改築を繰り返して現在に至ります。

現西市民病院の概要


・敷地面積 : 7,244 ㎡
・延床面積 :28,813 ㎡
・病床数 :358 床(うち救急9床、HCU7床、身体合併4床、未熟児2床)
・診療科目 :27 診療科

市は昨年8月から5回に渡って「西市民病院(市街地西部の中核病院)のあり方検討に係る有識者会議」を開催し、最終的に今後も市街地西部の中核病院としての役割を果たしていくためには、移転新築による再整備が望ましいという結論に至った事で、移転候補地と基本方針案を固めました。

 

プロジェクト概要

新西市民病院整備


  • 現在(358床)と同程度の病床数を確保
  • 1床あたりの面積は、中央市民病院や西神戸医療センターと同程度の約100㎡を確保
  • 建設予定地: 神戸市長田区若松町6丁目及び日吉町1丁目 若松公園の一部
  • 開院予定時期: 2029年頃


新病院は若松公園の北側の敷地を活用。公園や地下駐車場もリニューアル整備。



鉄人 28 号モニュメントをシンボルとした地域密着型の急性期病院として、地域住民が利用できる交流施設の整備や公園機能の再構築を行う。



市街地西部地区の中核病院を新長田に移転させる事で、病院の再整備と同再開発エリアの活性化を図るというニ兎を追うプロジェクトとした今回の基本方針。駅前広場にバスロータリーを整備し、バス路線を新長田駅前に集約する大義名分もこの病院移転によって成立します。同病院の移転によって勤務する医師や看護師等の医療従事者を含めて2,000人/日のにぎわいをエリアにもたらす事によって新たなる起爆剤としての役割が期待できるプロジェクトです。
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POSTED COMMENT

  1. イオパパ より:

    西市民病院の移転とはビッグニュースですね。
    かなり古くなっていたので建て替えの時期ではあったんだと思います。進行中の病院と共同住宅の複合施設、総合衛生学院移転、既存の野瀬病院と合わせて西部副都心に相応しい医療機関の充実ぶりです。
    合同庁舎、地下道改修、地下鉄駅改修と神戸市がやっと動き出したということでしょうか?
    バスロータリー整備を経て、JR快速停車まで持っていけるといいんですが、快速停車は駅の構造上難しそうですね。

  2. sirokuma より:

    現在地での建て替えは困難なので移転新築はわかりますがまた長田ですか?
    長田には既に医療施設が整っているのにこれ以上必要ですか?
    震災以降、市も県も長田へ集中投資をしてきましたが、他区と比べて差があり過ぎのように感じてしまいます。
    この流れなら、近い将来、新長田は快速停車駅に昇格、兵庫駅は普通停車駅に降格なのかな。
    新長田は、地下鉄両路線への乗換駅ですから快速停車は必然なのかもしれませんね。

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