大林組・神鋼興産建設JVで施工が進む(仮称)新中央区総合庁舎他建設工事。仮囲いの外からは内部の様子が全く分かりません。
内部では大胆に掘削が進みました。旧市役所本庁舎3号館の地下躯体が外周の壁を残して掘削されています。
敷地南側には乗入構台も構築されました。
地下水を低下させるための「ディープウェル」が登場しています。深井戸を掘り、井戸内に流入する地下水を水中ポンプにより強制排水しています。
この掘削が完了するといよいよ新庁舎の地下躯体工事を開始するものと思われます。少し工程はスケジュールから遅れているのでしょうか。この工事が完了しないと雲井通の再開発に着手できません。
最近、懸念を感じている事は最近の神戸の開発は主に官が主導し、民間がそれに合わせている格好が常態化している点です。元々、株式会社神戸市と言われる程、都市開発に行政が前面に出て民間事業者を牽引する手法が成功を収め、これが実績を積み重ねてきた歴史があるのは事実ですが、これでは民間が自ら大きな再開発を能動的に行う土壌が醸成されないのではないかと思います。雲井通再開発や新港町再開発も市のコーディネートあって実現に向かっています。こうした手法は無論、行政だからこそ実現できるという点は評価できますが、やはり他都市と比較しても官製開発が目立ちます。市自らが開発に従事するだけでなく、同時平行で規制の大幅な緩和等、民間開発を大きく後押しするような実行力のある政策が必要なのではないでしょうか。
(仮称)新中央区総合庁舎他建設工事 地下掘削・躯体解体が進む
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> 元々、株式会社神戸市と言われる程、都市開発に行政が前面に出て民間事業者を牽引する手法が成功を収め、これが実績を積み重ねてきた歴史があるのは事実ですが、これでは民間が自ら大きな再開発を能動的に行う土壌が醸成されないのではないかと思います。
私もこの点について危惧しています。
東日本大震災と異なり、阪神・淡路大震災の負債は神戸市や兵庫県をはじめとした自治体が破綻していますが、震災の負債を抱えた緊縮財政時には開発に対して積極的になれないでしょう。
神戸の再開発が大阪や京都に比べて遅れているのも、緊縮財政なのに官製開発が主だからではないでしょうか。
市の官製開発が滞るのであれば民間の開発を奨励するのが定石かと思いますが、神戸は従来の方針を転換できなかったのでしょう。
今からでも遅くないので、官民揃った再開発を進めて欲しいです。
少し古い記事ですが、朗報です。
(解説)神戸市債の残高が20年ぶり実質増加、「震災財政」の終幕を示す
https://news.kobekeizai.jp/blog-entry-6450.html
神戸市の財政状況が好転しており、健全な財政状態にまで回復したとのこと。
格付け会社からA A+の評価を貰っていることも嬉しいです。
ようやく財政的に震災の呪縛から解かれつつある神戸ですから、これからに期待したいですね。