栄町通

最近のビジネスホテルを取り巻く環境の厳しさは?今後の新規開業ホテルはどうなる?



コロナショックによる観光業、航空や鉄道等の交通インフラ、飲食業等へ甚大なダメージを与えていますが、ホテル業についてもこれまで活況に沸いていただけにその反動は大きく事態は深刻です。大阪ではホテルチェーンのWBFグループがコロナショック最大と言われる経営破綻を余儀なくされ、大阪や京都のWBFホテルが閉館。関空対岸のりんくうゲートタワー内にあるスターゲイトホテル関空エアポートも閉館する等、大型ホテルの廃業も目立っています。そして神戸においても具体的な影響が現れ始めています。



乙仲通初のホテル開業として注目を集めたHotel meet Me神戸元町が6月末に閉館。19年1月のオープンからたったの1年半の営業でした。



同ホテルの事業主である共進ビルドにとっても大きな誤算だった事でしょう。



そして同じく栄町通エリアで竣工したドーミーイン神戸元町。建物は数ヶ月前に完成していますが、現在のところ開業する気配は全くありません。



建物はフェンスで囲われています。事業主の共立メンテナンスからもこのホテルに関して未だ一切の発表はありません。



そしてフェンスにはこんな看板が掲示されました。非常に嫌な予感がします。共立メンテナンスがこのホテルの開業を断念して建物と土地の売却や他社によるホテル運営を検討している可能性を危惧しています。



個人的にもドーミーインのファンなので神戸進出を是非とも実現して欲しい限りです。他にもホテルモンテエルマーナ神戸アマリーが休業している他、第一グランドホテル神戸も改装という名の休業中。この環境下で、現在、来年の新規開業を控えて複数のホテルが建設中です。これ以上の影響が深刻化しない事を願うばかりです。

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  1. Sannomiya Worker より:

    ホテル建設にあたっては神戸はインバウンドの恩恵が少なく、大阪、京都に大きく水を開けられており、それを憂慮する声が多かったのですが、コロナ禍においては逆にまだ傷が浅く済んだのかもしれません。
    ただ、神戸市が都心部のマンション建設に規制をかけている現状ではホテル建設に変わる施策は見当たりません。
    通勤での「密」の回避が課題の昨今、オフィス、住居、商業の複合施設の開発は今後必然となるでしょう。

  2. 摂津国人 より:

    申し上げにくいのですが、以前からコメント差し上げているように、ビジネスホテルの新規建設・計画は早急に中止するのが英断と考えております。
    神戸のビジネスホテルはコロナショック以前から過当競争に陥っており、宿泊費が大幅に低下している状態でした。
    インバウンドの影響の大きい京都や大阪でもコロナ前からホテルの過当競争による宿泊料の低下が指摘されていましたので、インバウンドの恩恵の少ない神戸ではなお需要が減少したかと思います。
    もちろん今後ホテル需要が回復するでしょうが、まだ国外からの旅客は回復せず、国内の旅客についてもコロナショック第2波が懸念されている昨今ですので、その動きはゆっくりとしたものになるでしょうし、以前ほどの水準に至るのは相当難しいと予想しています。

    京都のホテル稼働率と価格低下 相次ぐ新規開業で、保有ホテル売却も|経済|地域のニュース|京都新聞
    https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/84314

    京都では稼働率7割切りも…インバウンド急増とホテル建設ラッシュの裏にあるリスクとは/2020年の宿泊施設の都道府県別・稼働率予測
    https://honichi.com/news/2019/05/07/accommodationxinbound/

    もう一つ私が懸念しているのは、神戸阪急ビル、JR駅ビル、三宮バスターミナル、神戸市庁舎、兵庫県庁などに新しく入るホテルとの競合です。
    特に竣工間近の神戸阪急ビルのremm+は高価格帯とはいえビジネスホテルクラスです。
    駅ビルにビジネスホテルが入ってしまえば、駅から少し離れたビジネスホテルへの宿泊客の流れは止まり、既存のホテルにとっては強烈な競合相手になるでしょう。
    私個人でも金沢の駅ビル内のホテルに宿泊したことがありますが非常に便利でした。
    土地勘のあまりない場所で特に雨天や夜間に到着した場合や荷物が大きい時などは利用者にとって駅ビル内のホテルは本当にありがたいです。

    では、ビジネスホテルの経営モデルが破綻し、タワーマンションの建設も禁じられた神戸都心で何ができるのか考えてみました。
    1.オフィスビルの建設
    以前のしん@こべるんさまのコメントで三宮のオフィスの空室率が1%代との情報がありました。
    これはさすがに供給不足でしょう。
    近年の再開発でもオフィスビルやオフィス機能を備えた再開発は三宮バスターミナルビルや三宮中央通りの関電不動産の再開発など数えるほどです。
    コロナショックの影響でオフィス需要も変化しているのは間違いありませんが、それでもまだ供給不足でしょうし、少なくとも既に供給過剰に陥ったビジネスホテルを建て続けるよりはずっと期待できます。
    問題があるとすれば、神戸市があまり土地の集約に積極的ではなく、大規模オフィスビルを建設できていないことでしょうか。
    新港町や鈴蘭台駅前の再開発のように土地の集約がうまくいった例もありますが、三宮クロススクウェア構想の中心地である三宮交差点南西角の集約ができていない例もありますので、土地の集約には今まで以上に注力する必要があります。
    神戸市は市街地からタワーマンションを締め出してでも、三宮がオフィス街であることにこだわり続けたのですから、オフィスの供給に全力を尽くす責務があると強く考えております。

    2.高級ホテル誘致
    市庁舎や県庁には外資系高級ホテルが誘致されるとみられています。
    確かに、神戸には大阪や京都にある高級ホテルがなく、寂しい感じがします。
    ビジネスホテルと高級ホテルとでは客層が異なりますので、同じホテルといえどリスク分散にはそれなりに良いのではないかと思います。
    ただ問題もあって、本当に神戸の市街地に高級ホテルの需要があるのか不明な点が気がかりです。
    今まで高級ホテルが参入してこなかったのは需要(特にインバウンドによる需要)がないからとも考えられます。
    このため、市街地のみにこだわらず須磨水族園の再開発に関連して、須磨、舞子、淡路などのリゾートホテル開発あるいは六甲山のリゾートホテルなど広い範囲で検討していくのが良いと考えております。
    アフターコロナでは市街地よりも郊外のリゾートの方が好まれると予測している記事もあります。

    “アフターコロナ”の旅行はより贅沢なものになるだろう —— ホテル業界と航空業界の専門家が予想
    https://www.businessinsider.jp/post-215878

  3. H3O より:

    観光業はいずれ回復を見せるので現状は仕方ないんじゃないでしょうか?
    それから三宮交差点の交通センター西の空き地でボーリング調査やってました。
    建て替えの準備でしょうかね。
    これはいったい…?

  4. よよよ より:

     悲観的な人間の見解ですが、ここ2~3年のインバウンドによる都市部でのホテルの需要の高まりが神戸にも波及したのがここのところのホテル建設ラッシュだと思いますが、世界的なコロナ禍の広がりのため、今後インバウンド需要の復活は期待しにくいと考えるべきでしょう。
     もともと神戸は国内旅行においても宿泊需要が多い都市ではないと思います。かつてハーバーランドにあったニューオータニが撤退したことから考えると、質の高いホテルが不足しているから需要を取りこぼしているというわけでもないと考えるべきでしょう。
     国内で多くのホテルが立地する都市といえば札幌、仙台、東京、金沢、京都、大阪、福岡といったところでしょうか。一方それなりの人口がいる都市なのにホテルがあまり充実していない印象があるのは、さいたま、千葉、横浜、静岡、北九州といった都市。他あげていない大都市はどちらとも言い難い感じですが、神戸市はどうでしょうか。
     大分市が九州の県庁所在地の中でも宿泊需要が少ない都市だと聞いたことがあります。あくまで一つの考察にすぎませんが、目的地は大分市であっても、宿泊は温泉のある別府や湯布院に泊まろうと考える人が結構多いからだそうです。この観点から神戸の宿泊需要を増やすことを考えると、近隣の都市と比較しても神戸に泊まりたいという理由を作っていく必要があります。今の神戸に足りないものを何と考えるかで、対策は変わってくると思いますが皆さんのお考えはいかがでしょうか。

  5. ryo より:

    閉館したHotel meet meですが、
    株式会社グリーンズ(コンフォートホテル等)
    が、再開させるみたいです。

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