ウォーターフロント

新港突堤⻄地区の⽔域活⽤に関するサウンディング型市場調査の結果発表



神戸市は昨年末に港都神戸グランドデザイン構想に基づき、観光・集客複合エリアと定められた新港第2突堤とその基部、そして第1突堤と第2突堤間にある水域の開発と有効活用を進める為、サウンディング型市場調査の実施を広告しました。水域は約50,000平方メートルあり、水深は9.1mというスペックです。そしてこの度、その調査結果を発表しました。

kobeportfuture01.jpg


現地説明会を経て、サウンディング調査にはマリーナ事業者、不動産事業者、建設関連事業者等9グループが参加。各事業者から出た提案内容は以下です。

突堤間の⽔域活動及び導入施設の提案

・マリーナ(スーパーヨット等の係留、ビジター向けサービスを含む)
・⽔上レストラン
・人工ビーチ・サーフィンプール
・大型船舶を利⽤した商業施設

<関連して必要な陸上施設>
・クラブハウス
・レストラン、駐車場
・ボードウォーク

やはりマリーナ事業者も参加した事からマリーナとしての活用には複数意見が出たようです。海外のリゾート都市も都心に近い海辺にマリーナを整備して海洋レジャーを身近にしています。リゾート感も出るので、近隣エリアへのホテル誘致も促進できるでしょう。

水上レストランも興味深い案です。大型船舶を利用した商業施設に組み合わせて、水上レストランやホテルにしても良いと思います。反対意見は多いと思いますが、フェリーカジノも検討できないでしょうか。欧米には川下りするカジノフェリーがあります。



事業手法・運営方法・スキームに関する提案

大型艇のマリーナの場合、陸上施設への相乗効果が大きい

<行政に求めるもの>
・防波堤の整備
・周辺環境整備(遊歩道、広場など)
・新港突堤⻄地区とメリケンパークの回遊性強化
・⽔上施設の架台の整備

マリーナを開設すると、プレジャーボートの利用者が陸上に上がった後にレストランや集客施設を利用するという相乗効果が見込めるようです。第2突堤の開発はこの水域活用と密接に連携した内容である必要がありそうです。今回の調査を元に開発の可能性を探り、整備基本計画に盛り込んでいく作業が進められるでしょう。年度内には事業者のプロポーザル公募を行うのではないでしょうか。



第1突堤、新港町西地区、そしてこの第2突堤の開発が出揃うと、一帯は魅力的なウォーターフロントに変貌を遂げる事になります。これらの有効活用にはメリケンパークやハーバーランドとの回遊性向上は欠かせない課題です。第1突堤-メリケンパーク間の架橋は優先事項として早期の実現を目指すべきです。水族館の入る文化施設棟やカフェやワークショップの入るフェリシモ本社、BMWミュージアムやクラシックカーミュージアムの入るGLION本社の完成時期に合わせて整備できるよう神戸市には積極的に検討して欲しいと思います。そしてポートライナーのみなとのもり公園からの分岐とメリケンパークへの延伸も具体的に検証を開始して貰いたいです。
関連記事
ウォーターフロント

北公園・ポーアイしおさい公園から眺める神戸都心2022年初冬 スカイラインの拡大が進み始める

2022年1月10日
こべるん ~変化していく神戸~
約1年ぶりにポートアイランド・北公園に行ってきました。ポートアイランドから眺める都心がどのように変化しているのかを確認したかったから …
ウォーターフロント

神戸市が波止場町1番地に新たなにぎわい施設の誘致を模索 サウンディング型市場調査を実施

2024年10月12日
こべるん ~変化していく神戸~
神戸市は海岸通の南側で東西に展開する波止場町を緑地として整備し、都心エリアから開放的に海が見える景観の確保を目指していましたが、この …

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です