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世界遺産の姫路城を擁する姫路は兵庫県内で最もインバウンド需要を享受している都市ですが、滞在時間の短さが課題でした。従って市内中心部のホテル数も少なく、姫路の訪問者は日帰りが主でした。しかし姫路駅周辺の再開発とインバウンドによるニーズの高まりによってここ数年は新規ホテルの開業が相次ぐ進出ラッシュが起きています。
この流れは継続しており、これから着工するホテルも計画されています。姫路駅北口から徒歩5分の立地である忍町で計画されているのはドーミーインを展開する共立メンテナンスの新業態ホテルとなる(仮称)御宿野乃姫路。同市の不動産会社のANGELOが新築建物を建設し、共立メンテナンスがホテル運営を受託します。
事業名称 (仮称)御宿野乃姫路
所在地 姫路市忍町67
事業者 株式会社ANGELO
敷地面積 1,389.72㎡
建築面積 901.39㎡
延床面積 9,629.70㎡
階数 地上13階
用途 ホテル(275室)
建物⾼さ 45.6981m
構造 RC造
着工 2020年2月
設計 共立エステート一級建築士事務所、礎一級建築士事務所、東九州設計工務店
この新ホテル計画のすぐ間近で竣工を目前としているのが東横イン。地上14階 延床面積7,958.44平方メートル 客室数400室弱と東横インとしては大型の部類に入る規模です。
東横インは南口にある姫路駅新幹線口に次ぐ2ホテル目となります。
忍町は姫路駅前の西側の飲食店街で利便性の良さからビジネスホテルが複数存在する事になり、競争の激化が予想されます。この数年程で姫路市中心部では約2,000室の新規ホテルが供給される事になり、キャパシティは倍増以上となります。これだけのホテルが建設されても吸収できる需要が見込めると判断されているのでしょうか。
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姫路市は駅及び周辺の再開発は清潔感があり、駅や駅前施設も天井が高くゆったりとした整備に好感が持てます。ホテルラッシュは人口規模にはそぐわないほどですが、姫路城のパワーは凄いですね。又先のコンベンションセンターの整備などを見ても都市再開発が順調に進んでいるようです。
滞在型の外国人観光客の取り込みもいろいろ考えているんでしょうが、姫路には張り子など伝統工芸もありますし、菊重(刃物店)など外国人が好みそうなスポットもあるのでそういう場所をアピールすると面白いと思います。また、姫路城の夜間拝観やイベントを充実させる事でも観光客の足止めを図る事ができると思います。