旧そごう・神戸阪急

そごう神戸店の神戸阪急化カウントダウン 残りあと2週間!阪急の今後の神戸への投資は?



神戸そごうは9月30日に閉店し、10月5日より神戸阪急として新しいスタートを切ります。あと2週間と迫る「その時」。着々とその準備が進んでいます。



アール部の外壁に取り付けられる予定の「阪急」のロゴ。取り付け位置のパネルが外されて下地改修の準備が進められています。夜は電飾が光るでしょうか。建替までの暫定とは言え、少なくとも5年程はこの建物で運用を継続するのではないかと思います。



正面左側の外壁上部でも同様にロゴの取り付け準備が進みます。



どうせなら外壁も阪急色に塗装してしまうのもありかと思いましたが、別館のSヨシマツビルが外壁改修を昨年終えたばかりなので本館のみ外装を変更しても統一感が無くなります。また将来の建替前に投資を抑えたいという思惑もあるでしょう。



改めて見ると本当に複雑な形状を有する百貨店です。増築を繰り返して巨大化した老舗旅館のようです。建替でスッキリさせて欲しいですね。建替後の概要ですが、立地的には百貨店のみでなく、高層化による複合ビルを当然検討する事になるかと思います。しかしJRのターミナルビル、バスターミナルビル、市庁舎2号館等、超高層複合ビルが誕生する予定の為、これらの再開発ビルとの調整や需給バランスも考慮が必要となります。当面は阪急自身が開発を進める神戸阪急ビルの建替に注力し、神戸都心部における更なる投資については様子見を行うでしょう。



市の地下鉄ホーム柵の設計は阪急の乗り入れを考慮した設計になるようです。また三宮からの乗り入れに備え、阪急との共同駅の他に新神戸方面への別ホームの建設・整備も検討されています。地下鉄沿線の拠点駅整備と郊外への人口誘導に最も効果的な対策は西神中央から梅田へのダイレクトアクセスの他にありません。今年度に市が発表する人口減対策に正式に阪急と地下鉄の相互直通運転が盛り込まれるのかどうかを注目しています。これが実現する運びになれば、神戸阪急の建替も早期化するのではないでしょうか。

関連記事
旧そごう・神戸阪急

神戸市とエイチ・ツー・オーリテイリングが三宮活性化の包括協定を締結 夜間景観の形成やパークレット等によるにぎわい創出を図る

2023年7月20日
こべるん ~変化していく神戸~
明るく活気にあふれ、回遊・交流する人々が主役となる緑豊かな都心三宮を目指し、また将来的に都心三宮から神戸市域に広く好循環を波及させるような持 …
旧そごう・神戸阪急

神戸阪急建て替えは2040年が目途?三宮再開発の勢いを考慮すると、もっと早期の再開発着手が望ましい

2023年1月4日
こべるん ~変化していく神戸~
今秋までに80億円を投じた神戸阪急のリモデルが完了を迎えます。20年ぶりに実施された大改装によって再び都心ターミナル型百貨店としての装い …
旧そごう・神戸阪急

神戸阪急新館の西側エントランス周りの改修工事開始 今期の神戸阪急売上はどこまで伸ばせるか

2023年3月16日
こべるん ~変化していく神戸~
神戸阪急は新館から開始した昨春以来のリモデルによって、その売場形態を大きく変えています。本館・新館を含め80億円を投じるリモデルは今 …

POSTED COMMENT

  1. S.Y. Kobe より:

    長年追加投資が控えられていたこの旧そごう神戸店と現在は解体工事が進んでいる現三ノ宮駅ビルはどちらも神戸の近年の停滞を象徴しています。
    特にそごう神戸店は市内で最もポテンシャルの高い三宮の好立地にありながら震災後は中途半端な店舗再建のまま20年以上大型投資が控えられました。中でもセブン&アイ・ホールディングスの所有後は百貨店事業を持て余し、半ば放置の状態でした。三宮地位低下の原因の一部は好立地に胡坐をかき設備投資を全く怠ったこの百貨店のように思えます。

    現在、三ノ宮駅は解体によって徐々に姿を消し、期待される新駅ビルへの更新の最中です。
    阪急百貨店神戸店として屋号変更後一段落した後は効率の悪い現店舗を別館と共に一体開発し、最新鋭の店舗に更新されることを願います。

    新生三宮へのリーディングプロジェクトとしてJRタワービル、建設中の阪急三宮駅タワービルと共に阪急百貨店を含む複合用途のタワービルが揃い踏みし、東側にはバスターミナルビルがツインタワーで聳えている風景を近い将来見たいですね。

    • しん@こべるん より:

      そごう神戸店はセブンアンドアイが自力の再開発計画を持っていたのですが、上層部が阪急への売却によって潰し、幻となりました。神戸阪急ビル、千里阪急の後に必ず再開発されるものと思われます。確証はありませんが、JRも年内には概要を発表するのではないかと思います。

  2. Portpia より:

    低レベルな質問で申し訳ありません。
    神戸市営地下鉄のホームドアが阪急との乗り入れを考慮した設計になっているという話ですが、情報元などはございますか?

  3. 吹田市民 より:

    神戸そごうは地権者の折り合いがつかず
    建て替え断念と聞いていますが間違いですかね?

    • しん@こべるん より:

      建替断念とはどこから聞かれた話ですか?そんなに簡単に断念するような事柄ではありません。

  4. おっさん より:

    西神中央〜西宮北口〜梅田がダイレクトでアクセス可能になるなら、阪急百貨店は三宮の大規模再開発ではなく、梅田阪急、西宮阪急への集客を目指すと思いますがね。

    • しん@こべるん より:

      梅田、西宮の集客を目指すのならわざわざそごうを取得する必要は無かったと思います。投資額は明らかではないですが、本館、アイング、ウイングの土地建物含めて数百億〜1000億をセブンに支払っている筈です。再開発前提の取得なのは火を見るよりも明らかです。

  5. クロスロード より:

    再開発(建替え)が必要なことは自明の理でしょう(本館の阪神所有部は築80年以上、その他も50年以上経過、老朽化が顕著)

    ただし、1.地権者が多いこと(特にヨシマツビル)&全体ではH2Oは決してメジャーシェアではないこと(リーダー不明、各地権者の巨額な投資負担の問題)、2.神戸市はあくまで民間事業でとのスタンス(資金負担はしない、できない)、3.容積率アップのためには不採算な公共施設の設置(ホールや図書館は既に計画あり)が要請されることは必至なため採算確保に難あり等々、数々の高いハードルが、長期化を余儀なくさせると思います。

    そごうの建替断念は、増床のために東隣の森本倉庫の土地を狙っていたようですが、神戸市のP&G移転阻止政策のため断念せざるをえなかったと聴いています。

    また、阪急としては、三宮、ハーバーランドからの撤退という負の歴史を、時間を要しても解消したいとの考えで、上記問題を承知のうえで取得したものと考えています。

    • しん@こべるん より:

      1については確かに難しい面もありますが、少なくとも室町建物との合意による本館や別館との間の通りを含めてH2Oの建替は可能な筈です。2や3は特定都市緊急整備地域の規制緩和やホテルを入れる事での容積率アップ、 総合設計制度を活用出来ます。梅田の阪神も特定都市の緩和で2000%を与えられました。セブン&アイによるそごう建替リニューアルは社内政治によって潰されました。アイング三宮パーキングを活用して建替を進めるプランでした。セブンからの取得時には当然、建替を踏まえて地権者からのヒアリングはしていたでしょうし、各地権者はH2Oとの契約更新の際にも条件出しはしたでしょう。取得後もH2Oは建替開始検討を公言していました。建替を一時的に先延ばしにした可能性は否めませんが、断念という選択肢はまず無いでしょう。先にアイングパーキングの再開発から着手する可能性は寧ろ高まりました。アイングにビルを建て、完成後には本館を新ビルに移転させ、本館の建替を行い、別館は時間を掛けて攻略する3段階のリニューアルが堅実となっていると思われます。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です