税関前歩道橋

税関前歩道橋 設計競技(コンペ)募集

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今年度の予算に計上されたウォーターフロント地区と都心間のアクセス向上を目的として1.6億円が盛り込まれ、その1つとして、税関前交差点周辺のフラワーロードと一体感のあるデザインへの改修、立体横断施設の設計という項目がありました。今年度も半年が経過しましたが、いよいよこの予算項目を実行に移すようです。

http://www.city.kobe.lg.jp/information/press/2018/09/20180905040901.html
税関前歩道橋 設計競技(コンペ)募集

国道2号線とフラワーロードの交差点に掛かる歩道橋を新たな橋に更新します。

この新しい歩道橋を設置するにあたり、以下を考慮した上での設計が求められています。

◇国道2号による分断感の緩和が課題となっており、南北軸の回遊性向上に向けた取り組みが必要
◇斬新で高いデザイン性を持ちながら、構造面及び施工面においても実現性の高い、優れた歩道橋
◇三宮周辺地区と新港突堤西地区・みなとのもり公園をつなぐ『渡りたくなる歩道橋』

これらを条件とした新歩道橋の設計案を公募することになりました。

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現在の歩道橋はいかにも普通の歩道橋です。ただ橋上の路面は加納町交差点歩道橋のように味気ないアスファルト舗装ではなく、一応、タイルが敷かれています。

歩きたくなる・渡りたくなる歩道橋には一体何が求められるのでしょうか。興味を惹くデザインである事は言うまでもなく、上る過程も楽且つ何か楽しい仕掛けが必要ですし、上った後に渡る事にも何かのインセンティブが欲しいですね。利便性の高さも必須です。最近の空中デッキは屋根がある事が必要条件下しているので、これは含まれるかもしれません。

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またこの交差点は見晴らしも良いので眺望が一つの売りになると思われます。

空撮で上空からこの歩道橋と交差点を眺めると、東遊園地に接しているので、歩道橋を東遊園地内に深く入り込ませて公園を「空中散歩」しながらそのまま交差点を渡る事ができるような長距離デッキになると良いのではないかと思います。よって現状よりも高度を倍近くに上げ、要所にはエレベーターを配してバリアフリー化する他、長めのスロープによるアクセスを基本とし、交差点内はやはり円形にするのが吉かと思います。勿論、夜間景観にも配慮して照明演出は欠かせません。名物となる交差点として、通行する車両からも目を惹くデッキが望ましいですね。

以下がこれからのコンペスケジュールです。

◇募集要項の配布                    平成30年9月6日(木)~9月20日(木)
◇募集要項説明会                    平成30年9月12日(水)
◇応募予定登録書の提出期間            平成30年9月6日(木)~9月20日(木)
◇参加表明書兼誓約書・1次提案書受付期間   平成30年10月11日(木)~10月18日(木)
◇1次提案審査会                    平成30年10月下旬
◇2次提案審査会                    平成30年12月中旬

年末前に最終決定案が公表されるような形でしょうか。

最近、同様に架け替えられて話題になった公共歩道橋の一つに大阪・天王寺区のJR天王寺駅・大阪阿倍野橋駅前に誕生した阿倍野歩道橋です。

http://www.jscekc.civilnet.or.jp/secretaries/general/gijutsu/2013/g1/files/frame.htm
阿倍野歩道橋架け替え事業

この歩道橋は確かにデザイン的にも優れたデッキではありますが、ターミナル駅前の人通りの多い交差点に架けられた橋なので、税関前歩道橋はそれ以上の魅力を付与されなければならず、ハードルはより高いと言わざる得ません。

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基本的に税関前交差点の歩道橋の歩行者が少ないのは交差点の先に徒歩でアクセスするような目的があまり無い事が要因です。最近はKIITOや神戸ポートオアシス、神戸三宮フェリーターミナル等も出来ましたが、それでも爆発的に歩行者が増えている訳ではありません。やはり新港地区の再開発がもっと進行しない限りは歩行者は増えないのではないでしょうか。2号線が心理的障害となってその先の施設や目的に人の回遊性が生まれないというのはある程度の説得力はありますが、その先に魅力のある目的地があれば人は多少の障壁があろうが歩いて行くものです。ハーバーランドが良い例で導線が同再開発地区の集客性の悪さとして指摘されていましたが、阪急とダイエーが撤退し、umieが開業すると人は大挙して南へと流れるようになりました。

税関前交差点歩道橋と同じく鯉川筋を経由してメリケンパークへとアクセスするメリケン波止場前交差点における歩道橋も架け替えが予定されており、税関前同様に設計コンペが行われる模様です。



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POSTED COMMENT

  1. 文京移民 より:

    いまだに、マルイ前と交通センターの間のデッキを「階段」にしたことが許せません。そごう側と明らかに利用者数が違いますよね。。。
    今回も、EVを付ければバリアフリーだから階段でいい、という発想だけは避けてもらいたいところです。

    いっそ応募してみようかな・・・と思って見たらデザインコンペじゃなくて神戸市に業者登録済の建設コンサルしか応募できない事業コンペでした(笑)

  2. ロッキー2 より:

    三宮プラッツ
    KOBEパークレット
    メリケンパーク再整備
    元町駅東前まちなか拠点整備
    で、今度は税関前「歩道橋整備」ですか。
    神戸市は、なんとも小規模な再開発ばかりやりますねえ。
    東京なら3か月でやってしまうでしょうね。
    ストレス溜まりまくりです。

  3. とも より:

    確かに2号線より南に魅力的な施設がなくて、利用者は少なそうですね。
    屋根付きは有難いけど薄暗くなり、
    人通りが少ないと通りたくないです(神戸駅前とかが同じ)。
    賑わってて、明かりも十分という風になって欲しいです。

  4. 某京都府民 より:

    「たかが歩道橋、されど歩道橋」といったところなのでしょうか。

    確かにヨドバシ梅田の新しいデッキができたときは全国的に話題になりました。でもそれは、ヨドバシ梅田が日本最大の家電量販店の店舗だからこそです。歩道橋だけを目当てに行くのは、オタクを除けばほとんどいないと思います。人口10万人くらいの街だったらいざ知らず、大都市にとって歩道橋は再開発の「脇役」だと思います。

    もちろん歩道橋のデザインも洗練されているほうが良いといえば良いですが、歩道橋でアクセスできる施設自体が立派であれば、たとえ歩道橋のデザインがまあまあでも多くの人はそんなに気にしないでしょう。行政が歩道橋に必要以上に労力をかけるとすれば考えものだと思います。一定の重要性は否定しませんが、他にも再開発すべきところが沢山あるのですから、ほどほどでお願いしたいところです。

  5. しん@こべるん より:

    そうですね。歩道橋はスロープの併設が必須だと思います。階段は心理的障壁となります。

  6. しん@こべるん より:

    メリケンパーク再整備は除いてもそれ以外は正直、学芸会レベルのものばかりですね。これらを都心活性の施策実績として貰っては困りますね。

  7. しん@こべるん より:

    確かに神戸駅前の歩行者デッキは暗くて治安面も良くないですね。明るく斬新なデザインを期待したいです。

  8. しん@こべるん より:

    神戸市はどうもこうした脇役に力を入れがちですが、これまでの施設にはその効果はほとんど無いと言って良いと思います。やはり今回の歩道橋も新港地区の再開発を進めない限りは無用の長物です。

  9. sirokuma より:

    これも中途半端なコンペだなぁ。( ´Д`)=3 フゥ!
    新港町開発に伴うアクセスの向上であれば、税関前交差点だけじゃなく税関本庁前交差点迄範囲を広げて税関本庁舎とKIITO迄この歩道橋を伸ばさないと結局、流れは分断されてしまいます。それに回遊性を考えるなら京橋交差点からのアクセス改善も同時に考えるべきだと思います。この3か所の交差点は同時に整備すべきだと思います。
    また、バリアフリー化は必須となるのでEV設置が最低条件ですが、エスカレーターも併設しないと流れは生まれないと思います。

  10. クウガもどき より:

    歩道橋も大事ですが、何より国際会館前交差点付近から急に歩道が狭くなるなど海側の動線が悪いのも問題だと思いますね

    個人的には以下の点の改良を提案したいと思います。

    ・国際会館前交差点~税関前歩道橋
     1.市役所二号館建て替えに合わせて車寄せを市役所側(可能ならば一部市役所建物内に引き込む形)に移設し歩道を拡幅する。
       (これにより国際会館前以南で急に歩道が狭くなるのが多少抑えられるため地上動線の断絶感が緩和され、利用者が海側へ足を延ばしやすくなる)
     2.市役所前歩道の拡幅に合わせて東遊園地のフラワーロード側遊歩道を拡幅し、一体運用することで税関前歩道橋までの通路の一体性を確保する。
     3.さんちか最海側から市役所に伸びる地下道が非常に視認性が低い(おそらく地下部分の連続性が失われている最大の原因)のでさんちか最海側の店舗3軒を廃止し、海岸線三宮・花時計前駅の駅施設ぎりぎりまで通路を広げることで(地下道の建物の強度はデジタルサイネージなどで装飾した柱などを設置して確保)市役所方面通路の視認性を上げる。
       (これにより市役所方面地下道への心理的抵抗を低減し通路の連続性を確保すると同時に、国際会館角の吹き抜け空間を実質的に拡張できるのでより開放的な空間となり、またさんちか正面から市営地下鉄海岸線三宮・花時計前の視認性も上がるため三宮駅と三宮・花時計前の一体性を高められる。またこの付近にデジタルサイネージを設置すれば非常に視認性が高いため広告媒体としての需要は非常に高くなるでしょう)
     4.市役所方面の地下道を二倍程度に拡幅したうえで東遊園地南側の税関前歩道橋のスロープ前まで延伸し、さんちかから税関前歩道橋までの動線とすると同時に雨天時の雨除けルートとする。

    ・税関前歩道橋
     1.東遊園地フラワーロード側遊歩道を拡幅し、緩やかなスロープ式で直線的に昇り降りするようにする。
       (EVは最低限東遊園地角と新港突堤基部西地区方面に設置、直線状のスロープは東遊園地側角から山側方面と新港突堤基部西地区方面角から海側の二か所に設置する。エスカレーターは見栄え的にも整備性においてもあまりよろしくないかと)
     2.歩道橋の幅は最低でも現在の二倍ほどで、全周型が理想ですが最低でも東西方向の歩道橋は山側ではなく海側のほうがよい。
     3.歩道橋に設置する屋根は海岸沿いで新港突堤基部西地区に水族館ができること等も鑑みて阿部野橋歩道橋のような膜素材よりも少し青みがかった透明性の高い多少遮光性を持つ強化ガラス製の屋根で半分程度覆うのがよいでしょう。


    少なくとも歩道橋だけでなく国際会館前交差点からの動線を一体的に整備しなければ(最低でも国際会館前交差点~税関前歩道橋の提案1と2は絶対に必要)新港突堤基部西地区がいくらきれいになろうともその資産価値を最大限に活用することはできないですし、最悪の場合新港突堤基部西地区の客足を遠のかせる原因にもなりかねないと思います。

  11. しん@こべるん より:

    エスカレーターの設置やデッキの延伸については私も考えてみました。デッキは阪神高速線の下を潜る点が一つの懸念ですが、やはり新港地区まで続いていた方がベターですね。

  12. しん@こべるん より:

    色々とご提案ありがとうございます。

    市役所前の車寄せは恐らく2号館建て替え時に再編されて新しい建物の建設用地として取り込まれるものと思われます。

    やはり国際会館前から途切れる人の流れを根本的にどう南へ引っ張っていくかを総合的に考えなくてはなりませんね。

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