神戸の見所

神戸の見所: 五色塚古墳(垂水区)

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神戸の見所はメジャー、マイナーと色々、ありますが、ちょいちょいとマイナーな場所の魅力をお伝えしたいと思います。

初回は垂水区の五色塚古墳をご紹介したいと思います。

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垂水駅からは車で5分程度で駐車場も完備と、車でのアクセス性は良好です。

入口にはゲートがあり、見学には一応、管理事務所で記名を行う必要がありますが、入場料は無料です。

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古墳には通常ある周囲のお堀には水が張っていません。

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形状としては典型的な鍵穴型の前方後円墳です。全長194m、後円部の高さは18.8m。兵庫県内最大の古墳です。4世紀後半頃に造られたと想定されています。

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古墳上部へは階段を使って登る事が可能です。

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前方墳の墳丘の様子です。ここから先に後円墳に登る階段が続きます。

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階段から望む前方墳の様子と背後に広がる瀬戸内海・淡路島です。

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墳丘の縁には壺が並べられています。千壺古墳と呼ばれている由来です。

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後円墳のハイライトは何と言ってもその開放感!

後円墳の直径は125mもあります。ただ墳丘は1/4程度でしょうか。

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高台の上に築かれた為、その眺望は素晴らしく、明石海峡大橋の全景を望む最高のロケーションです。夕景や夜景も素晴らしいでしょうね。

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隣には少し小さな円墳があります。小壷古墳です。五色塚古墳と同時期に築造されたと言われています。

http://goshikiduka.org/
五色塚古墳公式ホームページ

暑さも緩み始めた初秋のこの季節、天気の良いに散歩がてら訪れてみてはいかがでしょうか。垂水駅の再開発が開始されれば、この進捗確認とセットの訪問も楽しいかもしれません。



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POSTED COMMENT

  1. 某京都府民 より:

    もちろん古墳には宗教的な意味もありますが、基本的に、日本人は大昔から立派なものを作るのが好きだったわけですね。

    個人的意見ですが、今の日本人は公共事業に対して否定的過ぎるところがあると思います。もちろん現代においては、ある程度の経済的合理性がなければ新幹線や高速道路などの公共事業はできないわけですが、果たしてそれだけで事業の是非を判断してしまっても良いものなのでしょうか。

    まず、技術の継承という点において、公共事業の果たすべき役割は極めて大きいと考えるべきです。昔でいえば、巨大な古墳や城郭など、単に経済的合理性によって作られたということだけではなく、技術の継承という行為によって後世の人々に対する責務をきちんと果たしたということを理解すべきではないでしょうか。

    例えば、もちろん景気の問題もあるでしょうが、明石海峡大橋以上の規模の巨大な橋を作るという計画が今の日本にないということに私は危機感を覚えます。明石海峡大橋が日本にとって誇りなのは「作れる橋」だからです。将来の日本にとって「作れない橋」にしてしまって良いのでしょうか?

    さらに言えば、たとえ短期的には儲けが出ない事業でも、長期的に見れば地域にとって文化的財産になったり誇りになったりするということもあります。そして、公共事業を通じて、地域の人たちが「自分たちは国に見捨てられていない」という自信を持つことができるわけです。そういう心の面においても、公共事業をきちんとすることが日本の国家の存続の為に重要なことだと私は確信しております。

  2. kkbb より:

    五色塚古墳は何度か訪れているのですが、なんと言っても人が訪れていないことが残念です。きれいに整備されすぎていることが逆に難点でしょうか?観光より学術文化的観点で古墳保守が成立されていることが原因なのかもしれません。ただ神戸に数少ない歴史遺産の活用も考えて欲しいですね。

    京都の方が建造物の技術継承のことで書かれているので少し意見を書きます。神事ではありますが、伊勢神宮の式年遷宮(造替)は自然災害が多い日本だからこそのスクラップ&ビルドの伝統技術の継承と言えるでしょう。なんと言っても千数百年前の神社建築を『新築』で見れるという素晴らしい建築様式です。
    昨今、京都ではあちこちで京町屋が取り壊され、つぎつぎと偽和風ホテルが新築される状況となっています。和を取り入れた斬新なデザインビルの新築もあるので一概には言えませんが、京都ファンでもあるわたしには忌々しき状況とも言えます。
    神戸と違い、京都は低層の木造建築の街づくりであるべきと思っていますが、それが和風とはいえ鉄筋コンクリートに入れ替わるのはどうなのか?しかし同時にせっかくのインバウンドによる街の活気を規制によって失うのも残念です。オフィス需要も危機的状況に陥っているようなので、やるならJR京都駅の南側、東九条辺りを高層建築特区にするような英断を石頭の京都市民にもお願いしたいです。
    高さ100m以上のビルをボンボン建てろと言うわけではありませんが、ある程度は許容すべきだし、同時に京町屋、寺社の木造建築と言う宝を守る対策とも思います。

    先の台風被害や地震被害を見るにつけ、京都は実は自然災害には脆弱な構造と思えました。国の耐震政策もありますし、歴史的建造物を保守しながら新しい建築を受け入れるのは難問なのかもしれませんが、ここは一つ京都のかなりの伝統的木造建築を木造新築に建て替えるぐらい斬新なスクラップ&ビルド政策を京都市に期待したいです。

    あまり記事に関係ないことを書きました。失礼しました。

  3. しん@こべるん より:

    公共事業と民間の間にはなりますが、神戸にはこれから阪神高速湾岸線の西伸計画が始動します。これは明石海峡大橋に並ぶ後世にも残していける大型プロジェクトです。橋の延長距離は明石大橋を遥かに凌ぐ、夢のプロジェクトです。

  4. しん@こべるん より:

    五色塚古墳は知っていても、行った事はないという人は結構、多いのではないでしょうか。今後、そういう場所を定期的に紹介できればと思っています。京都は確かにあまり自社仏閣の無い駅前南側は特区にすれば大きく発展するかもしれないですね。フランスのラ・デファンスのように。柔軟な考え方が必要ですね。ポテンシャルは非常に高いので勿体ないです。

  5. sirokuma より:

    京都や奈良、大坂の陰に隠れて目立ちませんんが、神戸市にも史跡名勝はけっこうあるんですよね。神戸はハイカラな街にばかり目を向け歴史的な建造物を評価する事を忘れていますね。
    垂水の多聞寺には、国指定の重文、西区の太山寺には、神戸で唯一の国宝他、国指定の重文が多数残っています。花や紅葉の名所でもあります。1000年~1800年前に建立された寺社は他にもあります。知るという事は大事ですね。
    五色山からは、マリンピアと明石海峡大橋が展望できますが、ここには移情閣が移設されています。
    マリンピア~アジュール舞子は埋立地で、アジュールの防波堤は休日には釣り人で賑わっています。埋立前は垂水漁港の人気が高く、西波止から見る眺望は素晴らしく、休日には堤防は人で溢れていました。埋め立て後、潮流と付近の水深が変わり釣り場はアジュールに移りすっかり鄙びてしまいました。そう、ヴィーナステラスも同じ事なんですね、街が進化するとまた新たな名所・眺望スポットが生まれるんです。
    神戸市は開発上手ですが、そうして作り上げた街や文化遺産を利用する事が恐ろしく下手ですね。神戸市が歴史的云々と話すときの歴史資産は旧居留地や異人館というのは寂しいですね。
    Ps.京都は任天堂本社などは超高層でも良さそうですね。本格的にエリアを縛るなら南区吉祥院エリアを再開発して超高層化したら如何でしょうか?

  6. しん@こべるん より:

    インバウンド狙いには寧ろ史跡をもっとアピールすべきなのでしょうかね。ただ海外の人にはなかなか日本の歴史そのものに興味を持って貰うのは難しいので、こうした史跡と中心部のアクセス性の問題とセットで考えた方が良さそうですね。

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