新神戸・北野

新神戸オリエンタルアベニューが今年7月にリニューアルオープンへ


新神戸駅前のランドマークタワーである新神戸オリエンタルシティ。地上37階建 高さ158mの超高層ビルは中高層部をANAクラウンプラザホテルが営業しており、新幹線駅前の利便性の高いシティホテルとして高稼働しており、華やかな雰囲気を醸し出しています。


その反面、低層部の商業施設てあるオリエンタルアベニューは撤退店舗が相次いで閑散としていました。約2年前より施設を管理するJLLモールマネジメントがリニューアル構想を策定。共用部の改修工事を順次進められました。しかし肝心の商業フロアには手が付けられておらず、賃貸契約が切れるまで営業店舗の退店を待っているかのような状態が続いていました。


リニューアルの兆しはありました。神戸市が施設内に米国コンサル会社大手のマッキンゼー社の研修施設の誘致を発表したり、健康診断に特化した医療モールの開設計画の始動、そして日曜日にオープンした神戸ビーフ館。


しかしどれもフロアの切り売り感は否めず、施設全体を一体的に運用・再生にはならず、これはハーバーランドのハーバーセンターやプロメナ神戸のように上層部の本命施設が好調な反面、低層部の商業施設の活用に苦戦してきた姿に重なりました。


しかしここに来てようやく抜本的なテコ入れを図る施設の再生が行われる事が神戸新聞の取材で明らかになりました。この7月にコト消費に特化した体験型テナントの集積によって物販に頼らない商業施設として再出発するようです。


これまでの歯抜けテナントで閑古鳥が鳴いていた状況から一変。現在は内装工事が大規模に進行しています。


一部のテナントが営業を続け、施設を開業したままの改装工事というのも非常に珍しいケース過度思います。


営業中のテナントのほとんどは飲食店です。


7月までにテナントの入居率は70%まで回復し、残りの空き区画も既にテナントとの交渉中との事。新神戸オリエンタル劇場も2.5次元ミュージカル劇場として再オープンが決まっています。


今回のリニューアルに伴い、施設名も改称する予定です。ハーバーランドも最後の再生のチャンスとしてウミエが見事に返り咲きを果たしました。新神戸もこの場所に求められる役割に合致した施設に生まれ変わる事が出来れば、活性化は可能だと思います。JLLの手腕に期待したいと思います。


神戸市は新神戸駅周辺の再整備構想も策定中です。


新神戸は神戸の陸の玄関口として重要な役割を果たしていますが、単なる玄関口としてしか機能していないのも事実です。新大阪や新横浜のように都心とはまた一線を画す新都心として発展するゲートウェイシティとまでは行かずとも玄関口だけでない魅力に磨きを掛けたいところです。


駅前は基本的に駐車場としてのみ利用されています。もし阪急の市営地下鉄乗り入れが新神戸で行われるのであれば新しい可能性が広がるかもしれません。市はJR西日本と活性化に、向けての協議を進めているとの事。


新神戸は外部からの玄関口であると同時に背後に広がる神戸の自然への入口という役割も担っています。ここ最近、幾度となく述べていますが、摩耶山と都心を結ぶゲートウェイとしての活力アップもこのエリアの特性を活かした成長戦略なのではないかと信じています。これから7月までの新神戸オリエンタルシティの再生の進捗をレポートしていきたいと思います。

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POSTED COMMENT

  1. JUNK より:

    新神戸はJRの在来線も通っていませんし、目的を持って向かわない限り行かない場所ですからね。。。元々の商業床がそもそもオーバーだったんじゃないかと考えてしまいます。

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