JR新長田駅の南側に立地し、地下鉄海岸線の駒ヶ林駅から至近距離にあるホームセンターアグロ神戸駒ヶ林店。コーナンやカインズ等の大手が幅を利かせる中、店舗網は小さいですが、他店とは異なる地域に根ざした独自路線を走るホームセンターとして地位を確立しています。
アグロの出店した場所は大阪ガス神戸製造所跡地で神戸市に譲渡されていました。この用地を新長田南地区活性化に繋げようと定期借地方式で大型商業施設の事業者を募り、アグロの進出が決定しました。2004年の出店後、ホームセンターだけでなく、敷地内に飲食店を誘致したり、店内に自社生産した食材を使ったカフェを開業したりと工夫を凝らしています。
中でも敷地東側に開業した天然温泉温浴施設「アグロの湯」は泉質の良い温泉掛け流しと寛げる空間を提供し、地域の娯楽施設として人気を博しています。
そんな人気施設のアグロですが、実は来年9月に借地契約が満了してしまいます。神戸市はその後の次の20年について新たな借受事業者を公募していました。そして次期についてもアグロが借受人として継続する事が決定されました。
新たな契約を締結するにあたり、提案事業内容の選考が行われました。提案内容は既存のホームセンター棟、温浴施設棟、フットサルコート、飲食施設棟に加えて、新たに宿泊施設棟、フィットネス棟、森の丘(緑地、イベント広場、街角広森の丘(緑地、イベント広場、街角広場)を建設・整備する敷地全体のリニューアルを図るというもの。単なるホームセンターではなく、リラクゼーションやレクイレーションをメインとした総合施設に変貌を遂げる予定です。
フットサルコートは正直いつの間にか出来ていました。
現状は単に広がる広場も人工地盤による緑の森の丘が築かれます。どんな宿泊施設ができるのかも楽しみです。アグロの湯の温泉を引っ張って宿泊施設棟でも温泉を楽しめるようにするのか、それとも宿泊者は自由にアグロの湯の利用が出来るようにするのか。既存の施設も改修されるようです。施設全体のリニューアルオープンは2020年6月を予定しています。
おまけですが、アグロガーデンの南側では大規模な工事が開始されています。神戸市西部処理場です。巨大な廃水処理施設となります。
現地仮囲いに描かれている整備計画のパースです。この処理場ではバイオガスを活用したエコ発電設備も有しています。建物屋上には巨大な広場ができるようです。
アグロガーデン神戸駒ヶ林店リニューアル計画
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10年後にはアグロの東側隣接に駒栄ランプが完成、ちょうどアグロの湯の高松線に面して東隣が出入り口となります。阪神高速の神戸線と湾岸線と神戸山手線が結ばれます。
長田は、10年後に西部新都心としての地保を固めているんでしょうか?気長に見守りたいと思います。
このアグロガーデンは食品売り場を設定したりカフェを併設したり
早朝から開店したりと、他店との差別化を一生懸命図って
経営努力していたので今回の決定は一安心でした。
湾岸線のインターが長田を変えるでしょうか?
そうですね。アグロはこれからも地元発展に貢献して貰いたいと思います。
長田には湾岸沿い駒ヶ林南に約35,000坪ほどの工業専用地域未利用地があります。
都市計画図を見ると駒栄が大阪方面の出入り口でこちらは、駒栄名谷間の工事になりますが西方面の出入り口となるようです。
湾岸線と3号神戸線が繋がる事で阪神高速は混雑緩和と共に大阪南部・臨海部へのアクセスが飛躍的に向上します。長田区のJR以南には工業エリアが広がっていますが苅藻島も含め企業が流出している印象です。人口とは設計が古く津波対策等手入れが必要となるのかもしれませんが、まだまだ十分に機能すると思います。湾岸線開通で工場・物流立地としての存在感は確実に高まると思います。エリアの雇用拡大につながると思います。最近の物流倉庫は内陸部を志向していますがここは用途変更可能であれば、まさに適地となると思います。
なるほど物流拠点化によって工業団地としての発展性が考えられるのですね。そうなれば就業人口が増え、必然的に近隣地区の居住人口も増える。それを目当てに店も増える。新長田はその中で中核となり得る唯一の商業地区ですね。