旧居留地にて大丸神戸店を運営するJフロントリテイリングが三井不動産が開発した旧居留地25番館の土地と建物を取得すると発表しました。同社のグループ企業であるJ.フロント都市開発株式会社が、アクティビア・プロパティーズ投資法人から譲り受けます。譲渡額は262.58億円。

敷地面積は3,013.68平方メートル。建物は地上18階 地下3階 延床面積27,010.67平方メートル 鉄骨・鉄骨鉄筋コンクリート造で、オリエンタルホテル神戸、「バーニーズ・ニューヨーク」「ビームスハウス」等が入る商業施設(7店舗)から構成されている複合ビルです。

1987年より旧居留地を面的に捉えて店舗展開を行う事で、街を丸ごと活性化させてきた大丸神戸店ですが、京町筋と仲町通の交差点に位置するこのランドマークをJフロントが取得し東西に二つの集客拠点を構える事により、両施設間に渡る空間により一層の賑わいを生む仕掛けや回遊性を造り出す事が可能となります。

売上高1,000億円の大台突破が目前に迫る大丸神戸店はJフロント傘下の百貨店においては、松坂屋名古屋店、大丸心斎橋店に次ぐトップ3位の規模を誇り、神戸の地域1番店の座を守り抜いています。近年、Jフロントは、J.「地域共栄」を掲げ、松坂屋名古屋店、大丸心斎橋店の店舗やその周辺開発に惜しみない大型投資を行ってきましたが、大丸神戸店への投資は限定されていました。

その背景には、将来的に大丸神戸店から南側徒歩30秒に位置するGSパーク神戸の開発に、Jフロントが参画し、複合ビルが建設される為、大きな投資は控えられているのではないかと推測していたのですが、まさか旧居留地25番館の取得という形での大型投資に踏み切るとは予測していませんでした。

今回の取得によって、ショッピング(百貨店)に「宿泊(ホテル)」や「飲食・婚礼」という時間消費の要素を加えることで、エリア全体の滞在時間を延ばし、集客力を最大化する狙いがあります。また「地域共栄」戦略の元祖である旧居留地への重点投資によって、大型再開発が進む三宮エリアへの対抗策としての側面も持っていると言えるでしょう。

今回の取得によって、エリア価値向上に向けて、より話題性の高い商業テナントへの入れ替えや、場合によっては、上層階のホテルもリブランドを行い、外資系ホテルの誘致といった思い切ったテコ入れ策をもありがとう得るでしょう。将来的な有効活用に期待したいと思います。
神戸旧居留地25番館をJフロントが取得 神戸への重点投資を開始
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