解体工事が完了し、完全に更地となったJR神戸駅近く・東川崎町のABCハウジング住宅公園跡地。NTT都市開発が保有する開発用地ですが、前回の取材となった昨年10月から早半年が経過しました。
綺麗に平の更地になった敷地内ですが、その後、大きな変化はありません。NTT都市開発は、新港第2突堤にジーライオンアリーナ神戸を完成させたばかりの他、昨年には磯上通7丁目にテナントビルを建設しています。
神戸市内の次のプロジェクトとして、この東川崎町の開発用地が控える形です。
小さくはありますが、敷地の活用方法について変化が見受けられました。
敷地の南側約1/3の部分を区切る形で仮囲いのフェンスが設置されました。敷地を南北に分け、用途を変えての開発を計画しているのでしょうか。
より小さな南側。敷地面積は1,000平方メートル程でしょうか。考え得るのは、1,000平方メートル未満に敷地を抑制し、共同住宅を開発するプランです。JR神戸駅周辺には奇しくもこの手法で3棟のタワーレジデンスのプロジェクトが進行しています。神戸市内にはまだNTT都市開発の分譲マンションブランド「ウエリス」はまだ多くは存在しません。ウェリスタワーという可能性も十分にあるでしょう。
より大きな敷地北側は、マンションとセットで考えると、商業施設を検討するのかもしれません。周囲にはタワーマンションも多く立地し、生活利便を向上する物販・飲食テナントの需要は高いのではないかと思われます。
都心機能誘導地区ではありますが、オフィス需要はそれ程高くはないでしょう。ただ隣のJUSTスクエア神戸駅前のサンテレビ移転のケースのように、企業の本社機能を丸ごと誘致するようなプロジェクトの場合だと話は異なります。
人工島や副都心から都心部に本社を移す大企業が相次いでおり、この流れは止まる気配がありません。築浅の本社ビルを有する神戸製鋼は例外としても、ワールド、フジッコ等の上場企業が、再開発が進み、利便性の高い三宮等に本社を移転する可能性は十分にあり得るでしょう。新市役所2号館のオフィスフロアはその受け皿になるかもしれません。ABCハウジング跡地からも目が離せません。
東川崎町・ABCハウジング住宅展示場跡地は敷地を分けて開発か?
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