三田

地域探訪: 三田駅前Cブロック地区第一種市街地再開発事業 総事業費250億円の大規模プロジェクトが動き出す



JR・神鉄三田駅前南側は三田市の表玄関・中心市街地として都市拠点区域に位置づけられています。三田市は駅前地区約5ヘクタールをA~Dの4ブロックに分け、再開発事業を進めてきました。これまでにA、B及びDブロックの開発事業が完了済みです。Cブロックは再開発地区最後のエリアとされており、約1.9ヘクタールの面積を有します。この事業地で三田駅前Cブロック地区市街地再開発事業が推進される計画です。



計画されている建物は合計5棟・延床面積74,500平方メートルの再開発ビルで、商業、業務、住宅、駐車場から構成されます。また駅前広場に面した商業棟はデッキで三田駅と直結します。


・敷地面積 19,000m²
・延床面積 74,5006m²
・住宅棟 地上20階 鉄筋コンクリート造
・住宅棟 地上5階 鉄筋コンクリート造
・商業棟 地上4階 地下1階 鉄骨造
・駐車場棟 地上4階 鉄骨造 (住宅棟用)
・駐車場棟 地上3階 鉄骨造 (商業棟用)
・建築物の最高高さ60m



計画建物の立面図です。総戸数570戸に達する大規模な住宅棟の高さは60m。三田市で最も高い建物になる予定です。総事業費は250億円。この内、117億円は補助金で賄われます。事業は既に都市計画決定しており、来年度に事業認可、令和2022年度より既存建物の撤去及び建築工事を開始し、令和2025年度の完成を目指します。

三田市の人口は11.1万人。2011年に達した11.5万人がピークでその後、人口は減少傾向にあります。大阪のベッドタウンとして発展を遂げてきた同市。拠点となる三田駅周辺は人口11万都市の玄関口としては再開発が進んでいます。Cブロックの再開発を機にこれまで以上の人口集積を図り、人口減に歯止めを掛けたいところです。まだ当ブログで三田市を取材訪問した事はありませんが、今後、この再開発プロジェクトの始動と共に追跡取材を行いたいと思います。

POSTED COMMENT

  1. 摂津国人 より:

    > 大阪のベッドタウンとして発展を遂げてきた同市。
    随分前(北神急行の市営化前)のお話ですが、三田に住む知人から「三田は神戸電鉄の高い交通費のせいで神戸方面への交通は断たれている。三田は神戸に隣接しているが、完全に大阪のベッドタウン」と聞いたことがあります。
    確かに、三田からJR大阪駅までは乗り換えなしで最短41分、770円ですから便利でしょうね。

    少し気になるのが、最近通勤手当を廃止する企業が増えていることです。
    もちろん完全テレワークができる方であれば特に問題ないのですが、完全通勤の方や部分テレワークの方で通勤手当廃止された場合、あるいは通勤手当が減額された場合は三田のベッドタウンとしての魅力は薄れるでしょうね。
    三田の片道770円を自己負担することを考えると、「宝塚に住んで阪急(280円)かJR(330円)で大阪まで通勤したほうがいい」と考える人は増えてくると予想します(あるいは梅田に住んで職住近接かもしれません)。
    そういう意味では、現在大阪のベッドタウンとして人気の滋賀県も大阪への交通機関がJRしかないので(競争がないので)交通費が高く、今後人気に陰りが出てくるかもしれません。

    いずれにしてもこの再開発案件の続報が楽しみです。

  2. 元北区民 より:

    ご取材どうもお疲れ様です。
    元北区民です。

    三田駅前再開発を取り上げていただきどうもありがとうございます!

    岡場以北の北区民にとっては(神戸電鉄三田線利用で)JR宝塚線への乗り換えでお世話になる駅で、私も使っておりましたので、とても気になっておりました。
    (もっとも車等でJR宝塚線西宮名塩駅や、道場駅に直接向かう人もそれなりにはいるのですが)
    先日の帰神では、三田方面に用がなく、状況が見られなかったので、またご取材いただけますと幸いです。

    三田駅前再開発は、ニュータウン内の商業エリア開発がそれなりの規模であったにも関わらず、結構立派に仕上がってきていて、頑張っているなと感じます。
    大型ペデストリアンブリッジや、それに接続するバス停群など、再開発以前も知る者にとっては信じられないほど都会な雰囲気になっていて感心します。

    またこべるんさんの取材報告をお待ちしておりますので、どうぞ宜しくお願い致しますね。

    >摂津国人さん
    三田から神戸方面への流動は全くない訳ではありません。
    朝北区から三田駅経由で大阪・兵庫南東部エリアへの通勤・通学がある一方、公園都市線側(三田市)からそれなりの人数が神戸方面にも向かっていました。
    (当時は4両編成4本/時でしたから、大阪方面に比べれば明らかに少ないですが)
    近年北区道場南口駅の乗降者数が激増したため、神戸電鉄三田発の列車だけではまったく席に座れないため、道場南口始発・終着の本数が結構増えています。

    あと、北区(北東部)・三田からは兵庫南東部(宝塚・西宮・川西・伊丹方面)の通勤・通学もかなり多いです(大阪よりは手前で運賃もその分安いです)。
    当時うちの家族も、私も含め兵庫南東部通勤・通学組でした。

  3. 摂津国人 より:

    元北区民さま

    ご返信ありがとうございます。
    ご返信くださってだったとは気づかず、こちらからのレスポンスが遅くなってしまって申し訳ありません。

    > 三田から神戸方面への流動は全くない訳ではありません。
    仰る通りかと思います。
    全く流動がないというのはあり得ないので、その点はご心配には及びません。
    阪神間への通勤・通学が一定量あるというのは気づいていなかったので興味深かったです。

    それと気になったのが、道場南口駅の人口増加とのお話です。
    道場南口の人口が増加したのは、やはり新名神の神戸―高槻間の開通による物流倉庫や工場の増加によるものでしょうか。
    個人的に、神戸の発展は陸海運の要衝であったことが主因であると強く感じており、神戸は人口減少が続いているとはいえ、まだまだロジスティック分野で発展できる余地があると感じていることからお尋ねした次第です。
    「新名神が開通したのだから、物流関係の需要が大きくなったのでは…」と思いながらも、あまりあのあたりの情報が入ってこず気になっておりました。
    すでに1年以上前のコメントへのお尋ねですのでご教示いただけるかわかりませんが、何かの機会でご教示くださると幸いです。

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