兵庫県はかねてから示していた県庁舎周辺及び元町駅北側の再整備基本構想の最終版を開示すると共に基本計画策定支援を民間企業・団体から募る為のプロポーザルの広告を行いました。
構想では現県庁舎1号館跡に1・2号館を集約した高層庁舎を建設。議事堂もこの敷地内に整備するものと思われます。継続使用する3号館と合わせて庁舎の床面積は約10.45万平方メートルへ拡大し、500-540億円規模の事業費を見込みます。
中央の2号館跡地や県民会館跡地はにぎわい・交流ゾーンとされ、ホテルやオフィスの誘致、県民会館の合築も想定されており、元町駅から北側への回遊性を高める求心力となる予定です。また新県民会館は約2.3万平方メートルへと拡大されます。
これらの基本構想を軸として、基本計画の策定について公募されるプロポーザルには以下の提案や実施が求められます。
県庁舎ゾーン再整備計画の検討
各法規・条例を考慮・調整しながら新県庁舎の配置、規模、動線を計画。これには平面、断面、意匠、構造、環境、事業、BCP等を含めた計画とし、計画図やイメージパースも含める。
にぎわい交流ゾーン整備計画の検討
現状把握、測量、地歴調査等を実施し、民間事業導入可能性を検討する。施設配置計画や道路空間計画を策定し、JR元町駅西口からのバリアフリー動線、回遊シンボル軸の検討を行い、環境・景観シミュレーションを実施。にぎわい交流ゾーン整備計画図やイメージパースを作成する他、1/500スケールの新県庁舎及びにぎわい交流施設、歩行者空間、景観形成ガイドライン等の検討のため、交流・共生の拠点の模型を作成。
計画策定支援事業者の選定は上記スケジュールで実施される予定です。早ければ今年9月には再整備のイメージパースや模型が公開されるかもしれません。場合によってはうめきた二期の際の様に一次審査時の各社・グループ案が公開されて話題を集める可能性もあります。
プロポーザルの内容にもよりますが、2~3棟の超高層ビルが県庁エリアに立ち並ぶ可能性が出てきました。また元町駅の北側が大きく変貌し、三宮にも引けを取らない行政・業務・商業エリアとして発展を遂げるかもしれません。複数企業グループによるワクワクするような素晴らしい提案に期待したいですね。JR元町駅からの動線についてもどのような整備案が出てくるでしょうか。
兵庫県が県庁舎等再整備基本計画策定支援業務のプロポーザルを広告 基本構想も開示
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今回は『県庁舎等再整備基本計画』の策定を支援業先を決める訳ですが、その後提案された案に基づき神戸市等と本格協議するようですね。勿論計画立案時には神戸市と協議はするでしょうが、事業としての採算を考慮すると都市計画の変更(現行容積700%からの引き上げ・高さ規制等各種条例など)など与条件がどれくらい緩和されたものになるのかが成否(高品質のものができるか否か)の鍵となりそうですね。
尤も、与条件の大幅な緩和は、自縄自縛状態の現市長じゃ考えられないですから、動きが加速するとしたら、市長が変わってからになりそうですね。ん?現市長が次期知事になったりしたら計画はどんどん先延ばしになるかもですね(笑)。
お役人関係の施設に関しては積極的に進めているようですね。
まああの市長は官選同然ですからね。