昨秋より工事を開始しているDUO神戸山の手の改修工事。柱や天井の美装化や照明の更新を目的としたリニューアルが進められています。改修エリアは市バスターミナル地下のサンポルタ広場と高速神戸駅のコンコースを繋ぐ通路部分。
高速神戸駅側の広場から改修工事が完了を迎えつつあります。養生ネットやシートで覆われていた天井や柱が再び姿を現しました。
美装化された柱です。海の手は柱を光柱に改修していたので、こちらも同様かと予測していましたが、シックな色調の石タイルの柱となりました。
特に老朽感のない床の更新は行われていません。
天井パネルの交換と照明のLED化によって明るくモダンな雰囲気に生まれ変わりました。
まだ等間隔でパネルの抜けている部分があります。更に特別な照明が設置されるのでしょうか。
こうしたリニューアル工事の際は常ですが、もう以前の天井がどのような物だったのかは思い出す事ができません。
この案内板は完成形なのか仮設なのか。
高速神戸駅との境目となる柱や壁はまだ仮囲いに覆われています。ここからメトロ神戸に立ち入ると一気に人の流れが少なくなり、昭和感が濃厚になります。
今回、リニューアル工事が完了を迎えつつあるエリアはまだごく一部に留まっており、サンポルタ広場までの通路の大部分の天井はまだネットで覆われています。ただ更新される天井パネルのデザインは完成済のものと同じでしょう。
夜のサンポルタ広場。昼間よりも照明演出によって雰囲気が良くなります。DUO神戸の賑わいをメトロ神戸にも波及させるにはどうすれば良いでしょうか。将来的に神戸市はこのバスターミナルを含めて駅前北口の再整備の検討を視野に入れる予定です。駅前の再開発も構想されるかもしれません。しかし住居系の再開発ビルは計画できない為、民間デベロッパーの事業協力者が参画できるのかどうか。
デュオこうべ山の手改修工事 天井と柱の美装化が一部完了
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きれいになりましたね。
実は先日、私もこの近くで用事があったのでついでにDUOこうべ周辺まで行ってみたので感じたことをコメントさせてください。
具体的にまとめると以下になります。
1. DUOこうべについて。美装化が進んで明るい感じになったが、サンポルタ広場以西は人出も少なく、閉店している店舗も多い。
2. メトロこうべについて。明らかに美装化されておらず、人出がぐっと少なくなり、閉店している店舗がさらに多い。エレベーターなどでメトロこうべに入れるようにしてはどうか。
3. ついでにイオンモール神戸南について。竣工当時はumieとの競合が懸念されたが、現在人出が少ない。
1. DUO神戸について
記事内でもご紹介くださってですが、美装化して雰囲気は大変明るい感じです。
人出も多く、ハーバーランドの活気を強く感じるのですがその活気も神戸駅の真下までで、サンポルタ広場以西から人出が少なくなり閉店している店舗が見かけられるようになります。
「神戸駅はハーバーランド側が駅正面で、新開地側は駅裏」といった表現が的確な人出です。
2. メトロこうべについて
メトロ神戸に入ると雰囲気が変わって一気に人が少なくなり、休日とは思えないレベルでした。
卓球場はにぎわっていましたが、閉店している店舗も多かったのが印象に残っています。
高速神戸駅北側で湊川神社の西側に当たる多聞通や兵庫区の西多聞通辺りをマンション開発できないでしょうか。
この辺りであれば、神戸駅から近いわりに住宅の容積率400%規制からは外れるはずです。
多門通と西多聞通に地下でメトロこうべ直結のマンションがあれば、通勤時に高速神戸、神戸駅ともに雨にぬれずにいけますし、ファミリー層にとってもマンションの地下から直接メトロこうべに入ってベビーカーを押してハーバーランドに行けるようになり、人出も増えるでしょう。
地下街としての、平坦性や車と隔絶された安全性をもっと利用すべきと考えます(そう言えば、ハーバーランドも神戸駅からDUOこうべを通って到達しますが、一旦地上に出ないとumieにもモザイクにも行けない構造なのは改善すべきかと思います)。
メトロこうべは古い地下街でエレベーターで入れるところがなく、地上からのアクセスが階段しかないので、ファミリー層は「じゃあベビーカーを押して入れないから、地上を行きます。本当は地下の方が平坦で車の心配もないのだけれど・・・」となるでしょう。
実際、当日の湊川神社の辺りはお宮参りでベビーカーの子連れが多かったです。
子連れの場合、交通量の多い地上を避けて神戸駅から地下のメトロこうべを通ったほうが安全なのですが、湊川神社前の前のメトロこうべ出入り口にエレベーターはありませんでした。
エレベーターがたくさん設置されればメトロこうべはファミリー層にとっても便利な地下街になります。バリアフリーの観点からも好ましいと考えます。
人出が増えて、回遊性ができればメトロこうべの空き店舗にも新たな店舗が入るようになるでしょう。
ただし、多聞通と西多聞通の周辺の産業が気になる方もいらっしゃるかもしれませんので、マンション建設の前にまずはエレベーターを複数設置して既存の住民の動線の変化で様子見をお勧めします。
近年は新開地に分譲マンションも増えてきているようですが、新開地本通りの辺りだと地上を歩いて神戸駅に向かう人も多いかもしれませんので直接的なメトロこうべの振興にはつながらないでしょう。
3. イオンモール神戸南について
蛇足になりますが、イオンモール神戸南に行ったことがなかったので寄ってみました。
竣工当時はumieとの競合が懸念され、「こんなに近くにショッピングモールが2つも・・・」と言われていましたが、驚いたことに先日見ただけだと人出が少なく、umieとは比べ物にならないというのが感想です。
メトロこうべと比較して人出が少ないということはありませんが、平日ならともかく休日であの状態ではイオンモールとして営業を続けるのも難しいかもしれません。
周辺には古い住宅や営業所があり周辺の住民が客として来ていたようですが、和田岬など2号線以南の地域は2号線による分断でなかなか足を運ぶ対象にならないのが本音です。
正直に申し上げて、私も和田岬方面には初めて訪れました。
新港突堤やメリケンパークだけでなく、和田岬でも2号線による分断は心理的障壁になっています。
古い住宅が多いので、再開発してマンションを建ててみると案外いいかもしれません。
三宮への通勤には地下鉄海岸線がありますし、イオンモールもあるので生活には便利です。
それと、今回あの辺りを歩いてみて新たな発見もありました。
平安時代末期の平家の史跡、鎌倉時代から室町時代にかけての足利家や後醍醐天皇にゆかりのある寺院、三大大仏の兵庫大仏など意外に史跡も多いです。
戦国時代や幕末ほど一般人になじみ深いものではありませんし、石碑が残っているだけとか、きれいな庭を公開している寺院でもありませんので、どこまで観光資源になるかは疑問ですが、神戸にとっては貴重な遺産です。
なんとか生かしていけるといいのですが、また別の機会に。