雲井通5・6丁目再開発

神戸三宮雲井通6丁目北地区再開発 バスターミナル2期ビルの更なる概要が判明 エントランスゾーンはエリアのシンボルに


最高高さは165mに達し、雲井通5丁目のバスターミナル1期ビルと同様の高さとなり、完全なツインタワーを形成する予定の雲井通6丁目北地区再開発プロジェクト。バスターミナル機能、700席クラスの中ホール、商業施設から構成される基壇部の上にオフィスまたはホテルとなる高層部が載る超高層複合ビルに建て替えられる計画です。



新たな資料によって判明したバスターミナル2期ビルのフロアプランですが、地下2階に駐車場、地下1階が商業フロア、地上1階はバスターミナル、地上2-4階も商業施設、そして地上5階より上に中ホールと屋上庭園が基壇部の構成となります。高層部は基本的にハイグレードオフィスとし、最高層部の一部をホテルを入れるか、それとも全体をオフィスとするかを検討しているようです。



開発地区の用途別計画図です。前から気になっていた1期ビルとの接合ですが、どうやらやはり市道葺合南143号線は廃道となり、この土地も含めて建物が建築されるようです。従って当初の構想通り、バスターミナルは1期部分と一体化され、東西に連なって12バース以上の乗車エリアが誕生する事になりそうです。



現在の葺合南143号線の様子です。右手のダイエーのタワーパーキングまでが開発対象の敷地です。中央幹線へとアクセスする残りの南側部分は区画道路1号線として残されます。



1期ビルの1階西側にバスの退場専用アプローチが設けられる予定ですが、これは2期ビル完成後も残されるのか、それとも廃止して2期ビル部分の出口から前述の区画道路1号線がそれなら取って代わるのか。



建物の建築面積は5,300平方メートル。容積率を1,100%に緩和し、延床面積69,000平方メートルの2期棟が建設されます。1期ビル同様に地上30階前後のフロア数になるものと思われます。



商業フロアについては、1期ビルよりも三ノ宮駅に近接する為、物販店も多く入る事が予想され、よりファッションビルの色合いが強いテナント構成になるのではないかと予想されます。あじさい通り沿いは1期ビル同様に路面店になるでしょう。



ポートライナーの高架軌道がある磯上線と、あじさい通りの交差点周りは三宮EAST地区の玄関口にあたる事から、シンボリックな景観やデザインを形成する事が求められます。



再開発に伴う交差点の改造には既存のデッキ改修も含められており、現在のサンシティ2階に繋がる部分を撤去し、方向を変えて新たなデッキを交差点上空に構築。三ノ宮駅から直接、2期ビルの2階へと連絡するエスカレーター・階段を新設します。また交差点は歩行者空間化され、車の進入は規制される計画です。これは現在、JR三ノ宮駅高架下にある神姫バスの三宮ターミナル廃止も示唆しています。



新交通ポートライナー三宮駅や人の広場へと接続する既存デッキの西側も美装化によってリニューアルされる事が予想されます。神戸三宮TWINGATEは三宮の人の流れを大きく変える事になるでしょう。その人流を受け入れるバスターミナル2期ビルのエントランスゾーンは新ランドマークの要的な存在となりそうです。

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POSTED COMMENT

  1. Shiro より:

    神戸の中心街は西(新開地)から東(三宮)へと移動して行くのですね
    せっかくのツインタワー。梅田スカイタワーやマレーシアのペトロナスツインタワーのようにシンボリックなタワーになるでしょうか?期待したいです。SiSりんくうタワーのようにならないことを祈ります。

  2. いかなごん より:

    これだけの開発用地で2棟合わせても延床面積20万㎡超えないのは他都市の開発と比べると控えめな感じは否めないですね。名古屋ランドマーク栄は2期ビルより小さい用地で延床面積10万㎡超えていたので驚きました。神戸市の規制や事業費高騰などなければもっと大規模な開発になっていたかもしれませんね。ともあれ新時代の三宮を牽引していくエリアになるのは間違いないので楽しみです。

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