JR西日本は長年に渡って懸案となってきたJR元町駅東口のバリアフリー化を決定した模様です。都心の快速停車駅で1日辺りの乗降客数は22年度で6万人、コロナ前には9万人を記録し、兵庫県内でもトップ10に入る駅にも関わらず、下位の駅でさえも実現しているエレベーター・エスカレーターの無い状況が続いていました。
駅舎のバリアフリー化が進められる事に伴い、神戸市は同駅周辺のリニューアルに着手する方針を決定しました。元々、三宮駅や神戸駅は神戸市が、お膝元である元町は兵庫県が再整備を担当する構図が示されていましたが、県政の混乱によって県庁と元町駅周辺の再整備が立ち遅れ、未だに基本構想が固められていない中、神戸市が先陣を切って元町のリニューアルを開始します。
街中のにぎわい拠点として東口駅前に木製のデザインベンチを設置した神戸市。待ち合わせ等の滞留ゾーンとしての役割を担っていますが、現状はそれ以上の機能は整備されていません。
JR西日本は高架下の耐震性工事を進めている為、駅舎高架下店舗も全て閉店した事により、駅周辺の賑わいにも影響が出ています。バリアフリー化と共に高架下の再開発も期待したいところです。
駅西口も階段に次ぐ階段で構成されており、街の回遊性向上に対する大きな障壁となっています。
景観的にも見映えが悪く、シンボル性もありません。
これまでも兵庫県庁の再整備検討会で議論されてきた元町駅のバリアフリー化案は、駅舎内2階を活用した動線確保を想定していました。また駅ナカ施設として、商業機能をこの2階に付与する検討されていました。
南側の駅前空間はそれなりに大きな面積が確保されている他、ロータリーも存在していますが、あまり有効活用されているようには見受けられません。今夏には地域のまちづくり団体、有識者によるワーキンググループを設置し、市民を交えたワークショップを開催し、駅周辺のリニューアルの方向性を協議。来秋には素案を公表。26年度中にプランを策定の上、27年から設計と工事に着手するというスケジュールを予定しています。どんな整備計画になるのでしょう。
神戸市が元町駅周辺のリニューアルプランの検討に着手 来夏に素案を公表予定
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