六甲アイランド南端のマリンパークの北側には幻のテーマパーク・AOIA跡地の更地が広がっています。その南側はBBQ施設やレストランの開業が計画されていますが、立体駐車場跡地を含めた北側についてはサウンディング型市場調査が行われ、住宅や商業開発の可能性について民間事業者からの意見が得られました。

しかし神戸市はこの広大な開発用地を調査結果とは異なる形での活用を見出そうとしています。文化・教育・スポーツ等施設用地として、20年間の期間で市有地の貸付を行う事を発表しました。

対象地は約4.38ヘクタール。東西スパンは212〜237m。南北スパンは155〜167m。市は文化・教育・スポーツ関連施設等の賑わい・集客施設を自ら建設・管理・運営することを条件とした利用条件付き市有地貸付としています。

この条件は文化、教育、スポーツ全ての要素を兼ね揃えても良いし、どれか単独の用途でも構わないというものと思われます。文化やスポーツという切り口から考えると、新たなアリーナという選択肢も見えてくるのではないでしょうか。1万人以上規模のアリーナ不足が指摘されている関西エリアにおいて、現在のところ新設はジーライオンアリーナ神戸のみですが、大阪市内を中心に続々と新アリーナ施設の計画が浮上しています。

ジーライオンアリーナ神戸の開業によって新港再開発エリアの集客力に大きな弾みがつきました。島外からの集客力の弱まっている六甲アイランドにとっては多目的アリーナの開業は大きな起爆剤になる可能性があります。神戸地区での選択肢を増やしておくという意味でも、老朽化が著しいワールド記念ホールの代替という意味でも新アリーナの必要性はあるのではないかと思います。

しかし六甲アイランドへのアクセスは六甲ライナーがメインですが、現在、県庁機能の島内への仮移転によって朝夕のラッシュが懸念されています。ここにもしアリーナが追設されると混雑にどのような影響が出るのでしょうか。ジーライオンのようにイベント開催時に三宮からポートループや臨時リムジンバスや頻発する環境を住吉駅周辺で整えられるかも考慮が必要ですね。

また貸付期間が20年と中途半端に定められいるので、建設される施設はより簡易性が求められる事になります。因みにジーライオンは50年の定期借地権を得ています。施設の条件には施設利用者のみでなく、一般利用者も活用できる飲食店、物販等の商業施設による賑わい創出も必要とされています。教育面を考慮した施設となると、学校や教育を目的としたミュージアム等も考えられるでしょう。応募企業による資格審査・プレゼンテーションは2026年8月下旬を予定し、優先交渉権者決定は2026年9月中旬とされています。3ヶ月後には開発提案の内容が明らかになるでしょう。完成時期は土地の受け渡し後3年以内という事で、2029年頃と予想されます。
六甲アイランド・AOIA跡地に民間企業による文化・教育・スポーツ施設の建設を目指す 完成は2029年頃か
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