東急ハンズ跡

旧東急ハンズ三宮店・エピタ神戸三宮解体工事 跡地の開発は是が非でもマンション開発を避けて欲しい



信和不動産が取得した旧東急ハンズ三宮店の入っていたM-1スクエアビルはエピタ神戸三宮と改称しつつも、閉店後には一度も使用される事のないまま解体が開始されました。歓楽街の中にあって、商業施設の立地として厳しいという判断の下での退店でしたが、そもそも東急ハンズがもはやこのような大型店を維持できるビジネスを行っていく事でできない経営環境に時代が変化を遂げた事が要因でした。



東急ハンズは、その後、池袋、心斎橋等、エリアの活性化を長年担ってきた全国の大型店を次々と閉店。会社自体もカインズに買収され、駅ビルや商業ビルのワンフロアや一画に出店する小型店へのシフトに舵を切りました。

これは東急ハンズに限った話ではなく、同業のロフトも同様で、三宮のロフトも神戸阪急新館のリニューアルで1フロアのみに縮小。大型旗艦店の梅田ロフトも閉店を決め、阪神百貨店に移転する事になりました。

心斎橋ではOPAも閉店が決定し、かつて一世を風靡し、若者に絶大な人気を誇ったファッション・専門店ビルが淘汰される時代に突入しました。



ビルの一部を介して地下鉄三宮駅へアクセスする出入口は再び長い閉鎖期間に入っています。



ハンズやロフトが担っていた役割は今、ダイソー、セリア、3COINS、ニトリ等の新規台頭組のビジネスに大きく奪われ、かつ長く続いたデフレによる低価格化で、定価で販売するかつてのバラエティストアは敬遠されがちになっていきました。



信和不動産はこの物件の購入に至ったのは、新たな商業利用に適していると捉えたからなのではないかと思います。同社はこの数年に渡って、神戸の都心部で出た売り物件を積極的に購入する戦略を採用しており、旧柏井ビルやその周辺のビルも取得しましたが、時期が悪かったのか賃貸オフィス物件としての運用は短期間に留まり、解体と土地の集約化の上、得意とするマンションへの転用に舵を切りました。



この建物も商業利用による再活用は上手く行かず、現在の解体に至ります。土地面積も大きく敷地全体を商業に費やすのは難しいかもしれませんが、生田新道や生田筋に面して賃貸マンションを建設する事だけは避けて欲しいです。万一、マンション建設もやむを得ない場合、土地を二分して、東南側をホテルと店舗から構成する建物とし、生田神社に面した北西側をマンションとするような活用プランを描いて欲しいと思います。外資系ビジネスホテルやまだ神戸には未進出のリッチモンド、ルートイン、マイステイズ、三井ガーデン、ヴィアイン等の出店余地もあるのではないかと思います。

POSTED COMMENT

  1. 近隣住民 より:

    分譲マンションという噂を聞きました。
    関電不動産と東急不動産(東京建物だったかも?)が参画するみたいな噂でした。
    神戸市の規制があるので、分譲マンション単独ではなく、ホテルや商業施設も入るんだと思いますが。

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