北区

神鉄岡場駅前広場再整備工事がスタート 駅前のエコール・リラは特徴的な商業施設



神戸電鉄岡場駅前は北区・北神エリアにおける玄関口を司ります。以前からずっと取材しなくてはと思いつつ、その距離がネックになってなかなか訪問する機会がありませんでした。GWにようやく念願叶って人生初岡場してきました。



神鉄岡場駅構内の様子です。谷上駅同様に高架化されており、北神地区の中心として相応しい佇まいです。駅ナカには食品スーパーの食栽館やセブンイレブンが出店しています。



ターミナルの新開地、三田に直通しています。一日の乗降客数は約8,000人。コロナ前には12,000人ありました。それでも神鉄沿線においては鈴蘭台、三田、北鈴蘭台に次いで4位の多さです。



その駅前西側の広場では、リノベーション神戸プロジェクトの一環として再整備が開始されました。



岡場駅前広場再整備工事その1として、まず広場北側のバスロータリーの再整備に着手。工期は来春までとされています。



北神エリアの玄関口とあってバスロータリーも非常に大きく、阪急バス、神姫バスが乗り入れています。



再整備完了時の岡場駅前広場のイメージパースです。



再整備プロジェクトの概要です。広すぎるバスロータリーを縮小し、その分、中央の歩行者空間を拡大。広場と駅前の商業施設を繋ぐデッキに付属するスロープを撤去してエレベーターを新設。更に一般車・タクシーロータリーも改修します。



開始されているのが縮小されるバスロータリーの改修工事です。



まずはロータリー北側部分の汚水管移設に着手しています。



この工事の開始に伴い、北側のバス乗り場は閉鎖されています。



工事はロータリーを四分割にして、段階的に進めらていく予定です。



現在、バスの出入口は西側と北側の二箇所に設けられていますが、再整備後には北側一箇所のみに変更されます。



この工事に伴い、ロータリーをぐるりと取り巻く上屋も刷新されるものと思われます。



駅前広場中央の歩行者空間です。バスロータリーの縮小に伴い、拡大された上、新たに植栽やベンチが整備され、憩いの空間として整備されます。



バスロータリーの改修工程です。



歩行者デッキの周りにぐるりと配置されているスロープは撤去され、代わりにエレベーターが新設される事で、より利便性の高いバリアフリー化を継続します。



スロープの撤去により、歩行者デッキ周りの見通しが改善され、広場空間の拡大にも繋がります。



タクシー・一般車ロータリーについても、より一般車が利用しやすいように改修されます。



今回、初岡場でびっくりした事があります。駅前に商業施設「エコール・リラ」が立地している事は事前に知っていましたが、どのような内容なのかはあまり分かっていませんでした。



まず驚いたのはその施設の規模です。1992年に開業したエコール・リラは地上6階 延床面積58,634平方メートル、売場面積24,454平方メートルという概要で、ダイエー藤原台店をキーテナントとした地域の中核ショッピングセンターとして誕生しました。



建物は左右の本館と南館に別れており、土地の高低差に合わせて、建物が階段状になっており、中央に大階段とエスカレーターを配置しています。その上を大屋根で覆い、非常に特徴的な建築です。



踊り場にあたる部分にはふれあい広場が設けられており、イベント等の開催にも活用されています。



南館の広場に面した3階には無印良品が一昨年前に開業しました。



また南館4階には市立北図書館北神分館の機能を拡充し、2019年4月に北神図書館が開館しています。商業施設内の図書館としては、大丸須磨店の名谷図書館よりもこちらの方が先に開館しています。



ダイエーの経営破綻に伴い、現在の中核テナントはイオンに変わっています。



岡場駅前はこのエコール・リラのみに留まらず、隣接して西側には大和ハウスが開発した商業施設・ステップガーデン藤原台も立地。ヤマダストアーやジョーシンが中核テナントになっています。



岡場駅前にこれだけの大型商業施設が集積している事は意外でしたが、北区の中でも藤原台は新興住宅地としての色合いが強く、旧市街的な鈴蘭台よりも若々しいイメージがあります。ただ郊外型のショッピングモールの乱立競争によって、テナント集めには苦戦している模様が見受けられるのも事実です。



岡場駅前には北神区役所の入る北神ビルも立地。エコール・リラと二大施設として駅前を支えています。少し加古川を彷彿とさせます。



進行中の駅前広場の再整備が岡場駅周辺の活性化にどこまで結びつくのかについては定かではありません。駅前広場の整備のみで岡場駅周辺に人口集積を図る事は難しいと言わざるを得ません。西神中央や名谷のような駅前商業施設のリニューアルという手法も民間施設のエコール・リラでは使えず、図書館や子育て支援施設を開館する程度に留まります。



駅の東側では非常に大規模な工事が進行中です。(仮称)神戸市北区東岡場地区プロジェクトとして、事業面積19万平方メートルに物理センター2棟・合計30万平方メートルを建設中です。巨大な物流センターは雇用も生み出すので、岡場活性化には寧ろこちらの方が絶大な効果を生み出すのかもしれません。

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  1. M より:

    話題違いで失礼します。
    ドンク 三宮本店が建て替え工事のため5月29日(水)をもって営業を終了されるそうで。
    既出かご存知でしたらすみません。

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