神戸空港

神戸空港 サブターミナル・既存ターミナルビルは将来的に西側に拡張し搭乗橋も整備か



神戸空港島では、サブターミナルビルの建設をまもなく開始し、来春までの稼働開始を予定していますが、これまでこのサブターミナルは、あくまでも既存ターミナルビルの改築等を行っている合間の機能代替を担う暫定利用としての整備の色合いが濃いと捉えられている節がありました。

しかしながら先月に発表された計画変更案では、ターミナルの位置・配置の変更のみに留まらず、延床面積の増大等、施設規模を拡大する方向に舵を切りました。これに伴い、空港基本施設整備に充当していた予算の一部をターミナル整備へと移し、より長期に活用が可能なターミナルビルの建設を計画しているようです。



更には新たに公開された空港の将来構想では、より具体的にサブターミナル周辺の整備を拡大していく方針が示されました。

具体的にはまずサブターミナルの西側にターミナルを拡張するスペースを確保し、需要に応じてターミナルビルを増築するというもの。これに伴って南側にターミナルを延伸する事で、既存ターミナル同様に駐機場と接し、現在のサブターミナルが搭乗・降機をバスハンドリングで行う事が前提なのに対し、拡張後にはボーディングブリッジの整備が視野に入っています。

また既存ターミナルも西側に拡張する想定のようです。加えて、既存ターミナルの東側は新たな駐車場スペースとして活用する模様です。こちらは将来的に立体駐車場とされる可能性が高いのではないかと思われます。



現在のターミナル東側の状況です。完全な未利用地です。



新ターミナル整備後の空港を描いたイメージでも既存ターミナルの東側は駐車場化されている様子が示されています。ひとまずは平面駐車場です。



駐車場内に東西と南北に歩行者空間の高度化として表現されているのが整備が検討されている歩行者デッキです。

また駐機場の拡大も更に進める事を可能としており、既存ターミナルと新ターミナルが一体化されるという事もあり得るかもしれません。

空港の北側は、賑わい空間の創出として、商業・業務利用等が想定されています。国際定期便が就航し、700万人以上に空港利用者が膨めば、ホテルやオフィス等の需要も生まれてくるのではないかと思われます。



需要の増大に応じて機能の大幅な拡張が示されました。次に考えられるのは、滑走路の延長でしょうか。現在の2500m滑走路では、北米や欧州等の長距離線国際便の就航は望めません。1,000万人を超える利用者が見込める空港になれば、自ずと空港と都心間に大量輸送手段が必要となるでしょう。新ターミナルはまず第一歩です。

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  1. EYESTAR より:

    今回の整備計画通りに拡張工事が進めば、
    既存ターミナル、建設工事中のサブターミナル、
    そして拡張される予定のターミナル間はおそらく
    接続されることになるでしょう。
    サブターミナル西側に拡張予定の駐機場と接する形で
    新たな国際線ターミナルの整備を予定しているかのような
    青写真が垣間見える原案であるように感じます。

    歩行者動線に関しては、神戸空港駅コンコースから
    既存ターミナル方面、サブターミナル方面、
    高速船ターミナル方面へと枝分かれするように
    国内線、国際線など渡航先ごとに役割分担された
    ターミナルへの案内も含め、より分かり易く
    整備されるのでしょうか。

    そして空港島北側の賑わい空間には、
    2030年以降の需要に応じて、ホテルをはじめとする
    商業施設群や神戸空港を拠点とする
    航空関連企業の事業所などが軒を連ねるエリアとしての
    整備を実現させて頂きたいと感じます。

    国際定期便就航後の利用客数が順調に推移し、
    是非ともこれらの原案が滞りなく実現されるよう
    市民として、できる限りのことはしたいですね。

  2. S.Y. Kobe より:

    様々な規制下にあるにもかかわらず、国内10位の旅客数に達した神戸空港に今現在大きな注目が集まり、マスコミ露出度も大幅に増加しましたね。

    ニュースの中には 「神戸空港=関西最強」の時代来るか!? と言うような神戸空港の大きなポテンシャルと航空会社の熱視線に言及した記事もありましたが将来は大変有望です。

    国内有数の大型国際空港に成長して行く過程で旅客ターミナルの抜本的拡張工事や滑走路3000mへの延長は必須条件でしょう。アクセス改善の鉄軌道も旅客の増大に連動させて2030年以降の速やかな着手を願いたいものです。

    依然として衰退が続き、成長インフラの乏しい関西経済の復権には3空港の最大活用以外には見当たりません。長きにわたった僻地の関空1極政策は航空行政の歪みと関西圏の衰退を招きました。

  3. なかしま より:

    長距離国際線を誘致するには、大手航空会社の国内線を大幅に拡充する必要があります。
    現状は羽田、那覇、新千歳のみです。

    長距離国際線を運行するような航空会社は、アライアンスを重視します。同じアライアンスの路線に乗り継げることが重要なので、現状では関空の方が有利です。
    スカイマークがどこかのアライアンスに加盟してくれればいいのですが。

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