2025年に国際線チャーター便や国内線の乗り入れの対応を行うサブターミナルの完成を計画する神戸市ですが、早速、この計画に向けて段階的に準備を開始する為、着手可能な工事から進める模様です。
神戸空港基本施設他整備工事を施工する事業者を決定する為の制限付一般競争入札が広告されました。
予定されている工事は管制塔や消防庁舎等の西側でサブターミナルビル建設予定地の南側に駐機場となるエプロンの造成・整備を行うものです。
まずは地盤改良工事や路上改良を行います。
その上で全面を舗装し、サブターミナル用の駐機場を2024年3月末までに完成させる計画です。
既存のエプロンの先に広がる緑の部分が拡張エリアとなります。拡張エリアの東西スパンは約300m。
最終的には東側にもエプロンを拡大し、現在の10スポットから最大21機が駐機できるようになる予定です。
空港設備の充実化に向けて、いよいよ本格的に整備が開始されます。サブターミナルビルの建設も遅くとも来年の前半までには着手が必要かと思いますので、年内にその設計は完了していなければなりません。
神戸空港基本施設他整備工事の制限付一般競争入札が広告される サブターミナル用のエプロン整備工事
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神戸空港国際化にGOサインが出て以降、神戸を取り巻く空気感が一変しましたね。
神戸空港関連で発信されるニュースは勿論、業務・商業系の建築計画や着工情報など神戸発の経済ニュースが明らかに増加しました。神戸の復権、神戸経済の牽引に交通インフラがいかに重要かあらためて実感です。戦後の神戸を牽引してきたのが神戸港ですから当たり前と言えば当たり前ですが。
今回の駐機場の整備に続き、サブターミナル新築工事・メインターミナル拡張工事と加速度的に推進して行く期待感があります。2030年までに実現すべき施設を延滞なく仕上げると同時にその先に向けた目標をしっかりと持つことが重要です。それは鉄軌道による旅客輸送能力の強化と共に将来の関西圏旅客需要に対応した第二滑走路の整備計画です。
鉄軌道による都心(三宮)直結は神戸が神戸空港の母都市として経済効果を享受できる根本的条件であり、都心を経由しない路線で他都市に繋いでしまえば母都市としての地位を失い経済効果は激減してしまいます。さすがに神戸市もその事は理解していますので三宮経由のルートとするはずです。第二滑走路は関西圏の旅客需要から神戸空港増設が必然です。
サブターミナルのイメージパースを見て、眺望点はしおさい公園ではなく神戸空港に変更してもよいのではと思いました。こちらのほうが玄関口ですし、広い視野で神戸市街地と六甲山の山並みが一望できてふさわしい。高さ規制も緩和されますから景観条例は見直されないかと淡い期待を抱きました。
いつも後手後手に回って
スピード感が足らなかったんだから
空港とそれに伴うアクセスの改善は
準備万端整えて欲しい