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神戸三宮阪急ビルの再開発に関連して進められていた最後の開発プロジェクトであったさんきたアモーレ広場が遂に完成を迎えました。
2016年5月の閉鎖以来、約5年半の間、神戸三宮阪急ビル建設の為の資材ヤードとして使用され、今年4月のビル完成後にようやく整備工事が始まり、5ヶ月の工期を掛けてようやく整備が完了しました。
広場の再整備を巡っては、2019年にデザインコンペを実施し、220もの応募作品の中から建築家津川恵理氏の「Lean on Nature」が最優秀作品として決定しました。コンセプトは〜自然に寄り添い、助け合ってきた神戸の新しいシンボルとなるように〜。
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プロジェクト概要
さんきたアモーレ広場改良工事
円や円盤をベンチや日除けとしたアート作品のような造形で洗練された空間を演出し、夜景の照明演出にも間接照明と反射盤によって広場を照らす効果を持たせる。発注者 阪急電鉄
所在地 神戸市中央区加納町4-2
床面積 約1,000㎡
コンセプトデザイン 津川恵理氏作「Leave on Nature」
施工 森組
完成予定 2021年夏頃
以前のさんきたアモーレ広場を懐かしむ
再開発前のさんきたアモーレ広場の様子です。パイ山、おっぱい山と呼ばれたデコボコや円形のパイプベンチがあり、大きな木立が夏の陽射しを和らげ、三宮屈指の待ち合わせ場所として親しまれていました。駅南側にはこうした人々が集う交流拠点は殆ど無く、この広場が果たしていた役割は非常に重要でした。
新広場は1,200平米に拡大した歩行者空間に
生まれ変わった新広場はフラワーロードの車道一部を取り込み、200平方メートル拡大した他、サンキタ通りの一般車進入を規制した準歩行者専用道路とした事で連続性のある広大な広場空間へと変貌を遂げました。
ターミナル駅前や都心商業地域における歩行者空間の拡大化は全国的にもトレンドになり始めています。さんきたアモーレ広場・サンキタ通りの再整備は駅南で今後、進められる三宮クロススクエアの試金石的な役割も果たします。
この屋根のあるストーンヘンジに着想を得たようなオブジェも想像よりも大きくて存在感があります。
屋根の下は夏の強い陽射しの日除けや雨宿りにも重宝できそうです。
新たに植えられた木立はまだ若木で小さく、以前のようなオアシスに成長するまでには10年近い歳月を要するでしょう。
真新しいシンボリックな超高層駅ビルの真下に広がるフラットで開放感のある広場。新しい三宮の風景として定着する事になります。
円盤ベンチ。裏側には照明が取り付けられいます。夜間のライトアップの様子もまたレポートしたいと思います。
今後、コロナの収束と共に様々なイベントにも対応できる広場になったかと思います。
しかしながらステラ三宮ビルの壁面に設置される筈だった大型ビジョンはどうなったのでしょう。壁面広告が撤去されたままになってしまいました。
広場の完成によって周辺エリアへの回遊動線が再び自由になり、神戸三宮阪急ビルを介した鉄道各線とのアクセスも改良されて以前よりもスムーズになりました。
サンキタ通りの舗装はまだアーケード下が完了していませんが、徐々に西へ西へと完了エリアが拡大しています。
JR三ノ宮新駅ビルに関する協定が締結された際のテレビ大阪のニュース内にて、神戸観光に訪れた福岡の夫婦が、サンキタ通りでインタビューを受け、再開発の進んだ通りの様子をを見た感想が「半分(神戸三宮阪急ビル側)が令和で、残り半分(アーケード側)が昭和。平成がない。この組み合わせが神戸らしさ?」と回答していました。ある意味、言い当てて妙と言えるコメントで、三宮が長い間、変化を遂げていなかった事を如実に表しています。
昨秋、竣工していたHK阪急三宮駅前ビルはコロナ禍の影響を大きく受けて、テナント誘致に苦戦していましたが、8階建てのフロアの内、4-8階は埋まり、残るは1-3階となりました。1-2階はカフェの開業が想定されていましたが、やはりコロナのせいか空きテナントの状態が続いています。現在、アーケード下の石畳化はこのビルの前で進行中です。
通りの半分を開放、残り半分で作業をしています。
年内には全区間の石畳化が完了すると思われます。この通りの完成によって真の神戸阪急ビル周辺再開発が完了を迎える事になります。
阪急神戸三宮駅西口改札の西側高架下のリニューアルも完了寸前です。西口改札外コンコースに面したワールド・ワンの「KOBE new WORLD」の隣にはアジア料理の「新的亞州 PAPEPO(パペポ) 神戸本店」がオープンしましたが、更に西側でも開業準備が進んでいます。
出店するのは以前もこの場所で営業していた「Beer Cafe de BRUGGE」が、「BEER LAND BGUGGE」として帰ってきます。再びベルギーのクラフトビールと料理が楽しめるビアホールとして復活する模様です。
またすぐ隣には同時にオープンする「Bes poke food」。クレープパーラーも開業する予定のようです。
リニューアルされたテラス席も完備。
これらの新規オープンする3店と前述の新的亞州 PAPEPO(パペポ)も含めてオペレーションしているのは有限会社アール.アンド.ビー守破離。三宮や元町で高架下を中心に様々な業態の飲食店を経営しています。「ローストビーフ丼」を名物としている近隣高架下のRED ROCKも同社の運営店舗です。ワールド・ワンやポトマックのように更なる成長・成功を収めて欲しいですね。リニューアル新店3店は10月下旬の開業予定です。
緊急事態宣言が解除され、兵庫県も飲食店の営業制限緩和に動いています。開業から半年を経て、ようやくEKIZO神戸三宮が本領を発揮し始める事になります。阪急を中心とした三宮北側の再開発・再整備の本来の効果が表れてくる事になるでしょう。
街が変わる事に鈍感になっていた神戸市民も今回の阪急駅ビルに関連した再開発で得られた高揚感や活性化によって、次の再開発プロジェクトに期待を寄せ、関心を高めているのではないでしょうか。
今後の三宮再開発はいよいよ南側に軸足を移していく事になります。まだモヤモヤが完全に晴れた訳ではありませんが、JR三ノ宮新駅ビルについても目途が立った事で、街の将来像が明確になり始めました。市長選が月末に控えていますが、論戦にて三宮再整備の是非を問うような候補者がもしいれば、都市経営のセンスが全く無いと言えるでしょう。
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ビジョンはどうなったんでしょう。役所の予算執行の都合かはたまた何かトラブってるのでしょうか。
”三宮再開発をやめ、命を守る市に”などとほざいている候補も居て呆れましたね
三宮再整備の推進は既に決定事項であり、その再整備の中身の違いをアピールしていただきたいのですが
明確に推進の立場を表明しているのが久元候補だけという…
維新や革新の市長が誕生したら
仕事やってる感を出そうとして
せっかくようやく動き始めた三宮再開発を
ゼロベースで見直すとか言い出すに決まってる訳で。。。
残念ながら消去法であの人を選ぶしか無いんですよねえ。。
あの人が8年前から危機感を持ってくれてさえいれば。。。
ビジョンは付けるのか頓挫したのかどっちなんでしょうね
遅れるにしてもコメントくらい出すべきだと思いますが
なぜお役所はこんなにお気楽なんでしょうか
神戸市三宮地区は、まだまだ他都市の一番地と比べても魅力的だなぁと思います。5年ぐらい前から首都圏を最東に、最西は山陽・四国・熊本迄、遊びがてら遠征して来ましたが(笑)、やはり神戸が大好きです。
理由は、垢抜けている。お洒落な雰囲気である。人が少なめなのも嬉しい。さて、関東以北、東海地方から関西に観光等でお客様が来るとして、まずは京都は外しません。そしてガラ悪い汚ないと言われた大阪は見違えるほど洗練されて拡大した。大規模店舗も揃ってます。
で、神戸ですが、ココ迄来てくれるだけでホンマもんです(笑)。逆に言うと軽いノリで関西に来られる方は京、阪を回って終わり。神戸は是非行って見たいというマニアックな人達だけを相手にした商売もアリでしょう。西日本からは神戸が最初の大都市ですから、歩留まりも高めと思います。
ただ、昔のように昼間だけ滞在して宿泊は大阪、京都では困ります。夕方以後の落とすカネは莫大です。もう私が小さい頃から三宮元町は夕方迄はJRの南側が賑わい、7時過ぎると北側に人が流れるというのは、何とかなりませんかね。一つは三宮センター街、二つ目はセンタープラザ(アレ、確か昭和46年頃からありますヨ)。土地権利や店子が、複雑に絡み合ってとてもややこしいのでしょうね。賞味期限はとっくに切れてます。潰して建て替えて、地元小規模事業者はキツイ言い方ですが、退店して貰った方が、将来を見据えると良いでしょう。
三宮の阪急北側の待ち合わせ広場は、是非近いうちに行ってみたいです。
さんきたアモーレ、昼間は穏やかな雰囲気で良いのですが、夜はうるさい。アンプを繋いで歌うし、地べたに寝転がったり、派手な車を横づけして重低音を効かせて音楽流して、、、こういう光景を見ると神戸って田舎やなと思ってしまいます。
床材の問題でしょうか?床面の汚れがひどいです。
飲食テナントが廃油等を運び出すときに垂れ流した後が
あちこちに点々としています。
ファサード面のテラス席でお客さんが飲食され、こぼした後がひどいです。
まだ、オープンして数カ月です。
元町商店街では、各お店が朝、一生懸命掃除をされています。
このままでは、せっかくいいハードは作りましたが、汚いイメージが先行してしまいます。
管理者の強い指導が欲しいです。