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神戸市は人口減少対策であるリノベーション神戸の主要プロジェクトとして拠点駅周辺の再整備を進めている中、西神中央駅は最重要拠点としての大型重点投資を行います。先行プロジェクトとして既に総合庁舎の駅前移転には着手済です。
次に取り組むのが駅前広場であるプレンティ広場やパークアベニュー、西神中央駅東通路、そしてプレンティ内のアトリウムコートの再整備です。
神戸市はこれらのリニューアルについてコンセプト案を示し、市民から意見を募っていました。そして今回、これらの再整備を具体的に落とし込む為、リニューアル基本・詳細設計業務委託事業者を公募プロポーザルによって選定する事を発表しました。
委託事業者にはプレンティ広場(約4,400㎡、うちステージ、スロープ等 約1,100 ㎡)、パークアベニュー(約8,650㎡)、西神中央駅東通路(約2,000㎡)の基本設計、詳細設計、そしてアトリウムコートについてはパース作成の提案を行う事が求められます。
委託候補者選定に関するスケジュールは以下の通りです。
参加申請書の提出期間 2020年7月20日(月)~8月3日(月)
参加資格決定通知 2020年8月14日(金)
企画提案書の提出期間 2020年8月21日(金)~9月3日(木)
書類審査 2020年9月10日(木)
ヒアリング参加者への通知 2020年9月10日(木)
選定委員会 2020年9月14日(月)
選定結果通知 2020年9月中~下旬
委託候補者の決定・公表 2020年9月中~下旬
契約締結 2020年9月下旬
業務完了 2021年6月30日(水)
書類審査に求められる企画提案書については設計方針、配置計画、景観デザインの考え方、多様な利用者を想定した動線機能、整備後の利活用を想定した整備提案を盛り込む事が要項となっており、各ゾーンのイメージパースも提出も必須となります。リニューアルコンセプトに沿った案であると共に以下の点が審査の対象となります。
- 広場とパークアベニュー等とが一体感のある整備提案であるか
- 設計方針・配置計画・景観デザインの考え方に高い技術力がある提案で
あるか - 多様な利用者を想定した動線機能の提案であるか
- 整備後の利活用を想定した魅力的な整備提案であるか
- 実現性が高い提案であるか
- 独創性のある提案であるか
整備スケジュールは青の網掛け部分が2021年度、緑とオレンジが2022年度もしくは2023年度の予定分です。来年度から3年を掛けてリニューアル工事が実施される模様です。
この他プレンティ広場とプレンティには大きな高低差がある為、広場内にエレベーターの設置と駅からエレベーターまでの歩行者動線に屋根を整備する予定です。これよって新西区庁舎と西神中央駅間は雨や陽光を避けての移動が可能となります。
リニューアルのコンセプト案は以下です。
① 子どもからお年寄りまで、誰もが快適に過ごせ、にぎわいと憩いのある空間
② 新西区庁舎や周辺施設等への回遊性の向上
③ 誰もが使いやすく、西区のシンボルとなるようなデザイン
- ベンチや屋根、芝生など市民が憩え、水遊び場など親子がにぎわう場。
- 広場に面したテナントとのつながりや周辺施設との連続性、歩行者にやさしいデザイン
- 新西区庁舎への歩行者動線として必要な機能(エレベーター、屋根等)を設置。
- 多様性に富むまち西区ならではの、新しいまちの顔となるような親しみのあるデザイン
- みどりと太陽のまつり等の大規模イベントや文化交流活動が実施できる広さと設備を確保。
上質な空間整備は街の浮沈に非常に重要な役割を果たします。上質な空間は来街者や利用者に訪れた際のワクワク感や高揚感を与え、その意心地の良さに滞在時間を伸ばそうという心理作用を働かせます。
特に現在は全国の各都市がこうした再整備や再開発に前向きに進めている結果、洗練された都市空間はもはや大都市圏のみの特権では無くなっています。
既存の西神中央駅前の広場や空間は非常に良く整備が行き届いていますが、時代錯誤感は否めず有効に活用もできていません。
3ヵ月後の9月下旬には事業委託候補者の提案イメージパースを拝む事ができそうです。どんな内容の提案が提出され、決定するのでしょうか。結果発表が楽しみです。
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西神や新長田の駅前広場は無駄だと言って無くすのに
三宮には公だな駅前広場を作るってどうなんですかね