兵庫県庁再整備

新兵庫県庁は28階の高層庁舎へ 最上階には展望ロビーも設置


兵庫県は第2回県庁舎再整備基本計画検討委員会の会合を開催し、この中で現県庁舎1号館の敷地の南側に建設を構想する新庁舎・行政棟の規模を28階に想定している事が明らかになったようです。延床面積は庁舎で6万平方メートル。最上階には展望ロビーを設置する他、低層部にはエントランスホールや県のPRスペース、カフェテリア等を設ける予定で、隈研吾氏のコンセプトイメージと同様に建物内外を緑化する方針のようです。


また南側の現駐車場の敷地には延床面積1.3万平方メートルの議会棟を建設。当初案ではこの敷地に県民会館を建て替える予定でしたが、最終的には県庁舎になるようです。棟内には近隣住民が利用できる図書室も整備されます。これらの新設施設と3号館、災害対策センター等は地下通路で結ばれます。

展望室の設置は朗報ですね。無料で楽しめる展望ロビーは新県庁舎、市役所、神戸阪急ビルの3ヶ所に増える事になります。28階建の規模ですが、昨今のオフィスビルは階高が大きく、通常は150mを越える高さになります。しかし標高の高い県庁周辺では120m程が高さ制限内の限界かと思われます。


5月までに2号館跡地に建設される商業フロアや高級ホテルから構成されるにぎわい交流施設、県民会館跡地等を含めた基本計画案がとりまとめられる予定との事です。計画策定には隈研吾建築都市設計事務所・昭和設計・ウエスコ設計共同体が支援を行います。

新県庁舎は2025年の完成を見込んでおり、現庁舎の解体に1年、新行政棟と新議会棟の建設に3年を掛ける場合、来年には工事に着手する必要が出てきます。従って基本設計や実施設計を行う事業者を選定についても年内に実施される可能性があります。今年は色々な大型プロジェクトの具体化が目白押しとなりそうです。

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