三宮

葺合南54号線界隈の賑わい 将来は大化けする可能性? 今後の再開発が鍵を握る

歩道が拡幅され沿道がリニューアルされた葺合南54号線は国際会館前の交差点付近にかなりの賑わいが生まれています。

その賑わいの根源はウイングビルの1階に出店したタピオカドリンクカフェのTHE ALLEY。週末の同店前には今や行列ができる事が常態化していますが、店内でドリンクを飲む事のできない人々は店外のベンチで楽しむといった光景が見られます。

この交差点にはTHE ALLEYの他、スターバックスやネスレカフェが営業しており、交差点の3角がカフェという類まれなカフェ空間が広がり、それらと葺合南54号線との相乗効果で賑わいが創出されているようです。

この賑わいを今後、持続させ、更に発展させていく為には沿道の再開発を促進する必要があります。幸い、この通り周辺は大きな可能性を秘める再開発用地に恵まれています。

その筆頭はやはり磯上プールです。地上4階建の大規模立体駐車場ですが、今後、三宮再整備によって三宮クロススクエアの整備が本格化してくると、都心への車での来訪が減少していく可能性が高まってきます。これまで安定していた都心一等地におけるこうした大規模駐車場の経営は周辺の大規模商業施設との提携で成り立ったきましたが、神戸市としても駅前の車の乗り入れを制限する為には商業施設に課している駐車場付帯義務を緩和せざるを得ません。こうした大規模駐車場は自ずと再開発という方向に進んで行かざるを得ない事になります。

再開発されるとなると、葺合南54号線は大規模商業施設をその沿道に抱える一級通りに昇格できる可能性が高まります。

その変貌はまだ再整備に着手していない交差点より北側にも拡大していく大きなポテンシャルが存在すると言えます。

今年10月から神戸阪急となるそごう神戸店が建て替えられる際にはこの通りのリニューアルも同時に進められる筈です。今は殺風景なこの裏通りを潤いと賑わい溢れる通りに変え、南側まで人の通りの絶えないエリアに変えていくべきかと思います。

これにはまず神戸阪急となった後の建て替えを進めなければなりません。建て替えにあたっては阪急は大丸から地域一番店の奪還を図ろうとするでしょう。本館と別館の間の道路を廃道とし、梅田阪急に次ぐ百貨店ビルを構築し、葺合南54号線に面する百貨店の東側には大丸のようにオープンカフェを開業。緑豊かなケヤキ並木と洒落た街路灯に凹凸の小さな石畳。つまりは今の明石町筋のような美しく賑やかな通りに生まれ変わると理想です。更にアイングパーキングも再開発されると駅前エリアのフラワーロード東側に大きな回遊性が生まれてくるのではないかと思います。

そんな大型プロジェクトが目白押しになる可能性のある開発用地に囲まれた葺合南54号線はそれらの中軸として機能する事になるでしょう。そろそろ葺合南54号線なんて長ったらしい名前から愛称・通称を公募するべきではないでしょうか。それとも南側で行われている排水設備工事の完了後には国道2号線までの全線についてリニューアルを完了できる環境が整うので、そのタイミングを機に新名称を与えても良いかもしれません。

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  1. S.Y. Kobe より:

    フラワーロード東側、特に葺合南54号線界隈は今でも大型オフィスビルが比較的多く立地しており、三宮バスターミナル計画や磯上駐車場・アイング駐車場など大規模な開発用地も存在し、今後大規模なオフィスタワーの集積が最も期待出来るエリアの一つです。

    そして都心にオフィス需要を喚起する最大の手段は何度も申し上げている様に神戸空港の国際化であり、その国際空港を都心に短時間で直結させる旅客輸送システムの構築です。そこでエリアのど真ん中にある地下鉄海岸線の三宮・花時計前駅から地下鉄を東に少し延伸させ、生田川手前で南にカーブを取り現神戸港・港島トンネルに沿ってポートアイランドに入り、神戸空港と直結させる案も検討することが出来ます。

    地下鉄海岸線はJR三ノ宮・JR神戸と二つの新快速停車駅に連絡しており、空港までの延伸は海岸線自体の活性化にも大きく寄与し、なにより市営地下鉄ですので神戸市の意思で計画を推進することができます。

    また三宮・花時計前駅にはほぼ直結して磯上・アイング両駐車場、市役所2号館、現そごう神戸店などがあり、現駅が国際空港に直結する計画を示せばこれらに大規模ビル新築やそごう建替えに大きく寄与します。

    神戸市は今日タワーマンション規制条例を可決・成立させましたが、規制をするのみではオフィスや商業施設誘致に何の効果もありません。神戸市は抱き合わせで成長シナリオやリーディングプロジェクトを示す必要があります。それには都心の開発計画に神戸空港活性化を絡ませることが最重要です。

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