JR三ノ宮駅より西側の高架下に連続する高架下商店街はピアザ神戸として営業しており、多くの人で賑わいます。元町駅より西側のモトコーとは異なり、雰囲気は明るくテナントもより垢抜けています。しかしこちら高架内の通行者に対して内向きに商売をするので、外側の中央幹線側は裏口となって景観的にもほとんど考慮されていません。道路を挟んで立地するサンセンタープラザも同様なので中央幹線はあまり見栄えの良くない大通りと化しています。
しかし最近、ピアザ神戸に中央幹線向きにも表玄関を整えるテナントが出てきました。いずみカリー神戸元町店はレンガ調の外壁に白の窓枠という組み合わせです。
いずみカリーのお隣のHYSTERIC JAM。店舗前にベンチを置いてクレープを楽しむお客さんの姿が見られました。
しかしながら各テナントがばらばらに外観を整えても統一感のない街並みになってしまいます。また現状は基本的には冴えない景観が高架下沿いに続いています。驚くべきは神戸の都心を東西に貫く最大規模の大通りにも関わらず、電柱の地中化でさえなされていないのです。今後、三宮クロススクエアの推進を図る中で高架下の再編やリニューアル、美装化は必須でしょう。
デザインの統一と美装化のヒントになるのがすでに改装済であるJR神戸駅のプリコ神戸です。
アースカラーの明るい基調のレンガを外壁に採用。店舗の無い部分はダークブラウンの縦格子で目隠しをしている他、クラシカルなランプ型の照明も付けています。開口部は多い方が賑わい感が出るので、ピアザもモトコーも内向きでなく両向きの高架下商店街に生まれ変わるべきですね。
ピアザ神戸の新規出店と今後のリニューアルについて
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ピアザ神戸からモトコ―、神戸駅に至るJR高架下商店街はひょっとしたら日本一長い高架を使った商店街なのではないでしょうか?これは狭小地で東西に長い神戸の特質から生まれたもので。神戸にしかないものと思います。
JRの耐震化工事が終わればニュータイプ高架下商店街が生まれればいいと思います。
この間篠山市に行ってきたのですが、篠山城下町を利用した大正ロマンのまちづくりをしていまし。インバウンドはいなく日本人観光客で賑わっていました。思うに観光に必要なのは非日常の世界、普段あまり目にしない風景や経験に包まれることだと思います。
とすれば、神戸市の言う「神戸らしさ」とは他都市にない非日常な神戸だと思うのです。御用学者が他都市の参考例を引き合いに出したアイデアでなく、神戸の特性を生かしたまちづくりのアイデアが検討されればいいなあと思います。
神戸らしさは神戸の日常の中にあるんだと思います。非現実的な空間を考えるなら神戸が神戸である意味は希薄になってしまうでしょう。神戸らしさを追求することで他と差別化をすれば良いのです。最初から他を意識するばかりでは街にアイデンティティーは生まれないでしょう。
コーヨー神戸駅店が長期リニューアル休業ですが どんなデザインになるのか楽しみです