こべるん ~変化していく神戸~
兵庫県林業会館

兵庫県林業会館建替工事

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本日も午前と午後の2回更新を行う予定ですのでお楽しみに!

以前よりずっと取り上げなければと思っていたプロジェクトをようやく取材してきました。2ヶ月ほど前に一度、トライしに行く機会があったのですが、ロケーションを勘違いして辿り着けずに諦めた為、更に記事にするのが遅れました。読者の方からも数度、取材を促すコメントを頂いていたので、ようやくモヤモヤがスッキリ解消です。

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そのプロジェクトとは兵庫県林業会館建替計画です。竹中工務店が設計・管理、同社と大和ハウス工業のJVで施工を進めています。

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老朽化した旧会館を同じ敷地に建て替えるこの計画ですが、その特筆すべきはこの建物の構造がCLT材によって構成されている点です。CLTとはCross Laminated Timber(クロス・ラミネイティド・ティンバー)の略で、木材の板を張り合わせて造る集成材です。板の繊維方向を直交させて張るので強度が高まります。

CLT工法の建物は欧州で進化しており、断熱性や耐震性にも優れ、耐火構造としても問題ありません。

この建物のCLT材の活用は壁と床であり、骨格となる柱や梁等の躯体は鉄骨造です。木材には兵庫県産を使用し、その使用量は一般木造住宅10棟分に上ります。

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1階のみ鉄筋コンクリート造です。すでに完成しています。

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建物の規模は地上5階建てで延床面積約1,500平方メートル。1階はギャラリーと駐車場。2-5階がオフィスという構成です。今回のCLTパネルと鉄骨を組み合わせる技術の確立によって、将来的には高さ60m以上の高層ビルへの応用も可能であるという事です。

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木材を構造体として活用する大規模建物としては今年2月、国内最大手の住友林業が東京都心に地上70階 高さ350mの超高層ビルを2041年までに建設する構想を発表しました。こちらの構想では柱や梁にも木材を使用(鋼管ブレスで補強)し、使用量は約住宅8000棟分に相当するそうです。ただ現状はまだ技術的にクリア出来ていない課題も多く、あくまでも構想に留まっている段階です。

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新・林業会館は来年1月半ばに竣工予定です。よく考えると当たり前なのですが、普通にタワークレーンで建設されているので少しおかしくなりました。完成した姿を見るのが楽しみなプロジェクトです。



POSTED COMMENT

  1. kingi より:

    やはり竹中の設計は一味違う気がします。
    三宮駅の再整備にぜひ加わって頂きたいです。

  2. sirokuma より:

    このプロジェクトは面白いですね。
    住林の構想は良いですね。
    バブルの頃を思い出して探したらありました。http://www.taisei.co.jp/140th/future.html
    1990年に大成建設が発表した富士山の形をした超超高層未来都市構想…直径6500m 地上800階建 高さ4,000m 居住人口160万人の巨大ビル構想…ドキドキしたなぁ。これ実現したら高効率でエネルギーを循環できそうだしコンパクトで省エネな街というより行政区になるんでしょうね。
    これらの構想は技術の裏付けを持たせるという制約があって技術研鑽と新技術の開発に繋げたいとの思いも込められていました。
    神戸市も制約制限ばかりを設け自由な構想を妨げ、人口減少や高齢化の危惧ばかりしているのにベットタウンになるのは嫌と訳の分からない事を言うのではなく、神戸の人口が減るなら関西から・日本中から・アジアから・世界中から、ほうっておいても移住希望者の絶えない街を造ればいいのに。

    面白いサイトですから貼らせて頂きます。
    http://www.taisei.co.jp/140th/future.html

  3. しん@こべるん より:

    X-SEED 4000は構想が出た当時からこんなの絶対にできないと思っていました。ただバブルの日本では何でもできるという自信に満ち溢れていたのだと思います。高層ビルという切り口で言えば、バブル前よりもバブル後に数倍の高層建築が建設されてきたというのはある意味面白いですね。神戸は本当にやる事が小さくなってしまいました。

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