今回で4回目に突入した葺合南54号線の道路改良工事は「その4」となってスタートしました。いつも年度末になっての工事開始となります。予算上の都合かと思いますが、制限付一般競争入札を昨年12月上旬に実施。今回は兵庫区に本社を置く株式会社松建が約6,800万円で工事を落札しました。
その4の工事対象範囲は磯辺通4、5丁目の南北に渡る約156m。これまでの工事と同様に道路の両側の歩道を拡幅する工事です。道路は車両の通行速度を抑制する為、蛇行するように形作られます。
このタイミングからの着工なので年度内に工事を完了させる事は不可能です。予算繰越決議によって3ヵ月の期限延長によって6月末までの工期が与えられています。
しかし今回の工事でも国道までに達する事はありません。来年度に更に「その5」が実施される事は間違いないでしょう。葺合南54号線道路改良工事は5ヶ年計画という事になります。
工事の先行する西側から外側に新しい側溝が埋め込まれています。内側で途切れているのが既存の側溝です。
都心の歩道拡幅や改良は最初に旧居留地の明石町筋から開始されましたが、その後、この葺合南54号線を含めて幾つもの道路にも適用されてきました。その極めつけが三宮クロススクエアです。京都でも河原町筋という目抜き通りの歩道拡幅で都心商業を盛り立てようと試みましたが、それ以上に訪日客による賑わいで拡幅しても追いつかない位の状態に陥りました。
葺合南54号線自体はそこまでの通行量はありませんので、歩道の拡幅が寧ろ賑わいを生み出す事を目的としています。Walkable Cityは国土交通省が推進しようとしている事業で、「居心地が良く歩きたくなるまちなか」の形成を目指し、ウォーカブル推進都市を全国から募集しています。国交省の指針の元となっているのは海外都市での成功事例です。三宮クロススクエアを代表とする神戸の計画には国交省も深く関与しています。
葺合南54号線は美しい通りに変貌を遂げてはいますが、今後、より注目度が高まるのは来年に再整備が完成し、完全に歩行者専用化される予定のサンキタ通りなのではないかと思われます。葺合南54号線についてはまず全線の整備完了が必須でしょう。
葺合南54号線道路改良工事その4 歩道拡幅工事が本格化
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