新神戸ビル跡地

JR神戸駅前の新神戸ビルの解体が開始される 跡地開発はホテル用途に?駅前広場再整備と民間開発のリンクを考えたい



2022年秋には鳥貴族等の出店テナントが近隣ビルへの移転や閉店が相次ぎ、閉鎖されていたJR神戸駅北側の新神戸ビル。老朽化したこの建物の解体工事が遂に開始されました!



地上9階建ての新神戸ビルは、店舗付き共同住宅だったようです。普通の雑居ビルにしか見えませんでした。



南側、中央部、北側と階数と高さの異なる斬新な造りだったと言えます。



工事名称は「神戸市中央区相生町2丁目既存建物解体工事」。工期は9月末までとなっています。



気になる工事の発注者ですが、桜商事がこの解体を進めています。



この建物の敷地は変形十字型で、南側はHR高架下、北側は多聞通り、西側も別の通りに面しており、敷地面積は700平方メートルです。



従ってこの土地の再開発を進める際にも敷地の形状を考慮する必要が生じます。周辺を同じく老朽化した低層建物に囲まれている為、土地の集約が進む事が望ましいと言えます。



元町通に本社を構える桜商事は、元町エリアに神戸プラザホテル、神戸プラザホテルウェストの2物件のホテルを保有しています。今回、同社がこの新神戸ビルの解体を進めているという事は、この土地の活用としてホテル開発が含まれる可能性があるかもしれません。



JR神戸駅北側では、大晶が建設した神戸フロントプラザをはじめとして、老朽化したビルの建て替えやリニューアルが散見されるようになってきました。今回の新神戸ビルの解体もこうした流れの一環と捉えられます。



JR神戸駅北側の駅前広場は2030年を目標として大規模な再整備が計画されており、まずは広場内や周辺の地下埋設物の移設や更新を準備工事として順次、進めている段階です。

三宮に集中する都心再開発ですが、都心西部の拠点である神戸駅前も規模の大きな再開発が計画されるよう図っていく必要がありますが、三宮・元町との棲み分けを考慮すると、タワーマンションを含む住宅開発も選択肢に入れる事は必須だと思います。



駅前広場のモニュメント「海からの便り」の撤去も再整備開始の準備の一環です。三宮で実施しているように、駅前広場の再整備と周辺の民間事業者によるビル建て替えや再開発がリンクする形になるよう官民の連携が図られる仕組みを神戸駅前でも検討する必要があるでしょう。

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